「南海トラフ巨大地震」を知りつくす

近い将来の発生が危惧されている「南海トラフ巨大地震」。想定される大地震や大津波のリスクを知り、具体的な備えに結びつけることが大切です。東日本大震災の教訓も踏まえ私たちにできる備えや対策は。あなたの「知りたいこと」バナーを押して確かめてみてください(随時記事を追加します)。
目次
南海トラフ巨大地震 被害想定/半割れ/臨時情報
南海トラフ巨大地震 被害想定 死者32万人超

国は、南海トラフの巨大地震が起きると、震度7の激しい揺れや10メートルを超える大津波が太平洋沿岸を襲い、最悪の場合、死者は32万人を超え、経済被害も220兆円を超えると想定しています。一方で、対策を進めれば被害を大幅に減らせる可能性があります。
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巨大地震が連続する「半割れ」とは

「半割れ(はんわれ)」あまり聞き慣れないことばだと思いますが、南海トラフ巨大地震が発生するケースのうちの1つで、国も警戒が必要だとしてこのキーワードを使っています。巨大地震が連続して起きる可能性がある「半割れ」とは?
南海トラフ地震 臨時情報とは?

「南海トラフで巨大地震が発生する可能性が高まった」という臨時情報とはどういう情報? 臨時情報が出た場合の対応は? 津波からの避難が間に合わない地域では、あらかじめすべての住民が避難し、期間は「1週間」としています。
「NHK全国ハザードマップ」 あなたの街の津波リスクは?

全国ハザードマップに「津波想定最大規模」を追加。大雨での河川の氾濫浸水想定、土砂災害警戒区域なども引き続き掲載。全国を一覧できるハザードマップとしては現状で最も多くの「洪水」と「津波」のリスクが掲載されています。
NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」解説記事
想定される「南海トラフ巨大地震」では、どのような現象が起きうるのか。最新の研究や取材に基づいた解説記事です。随時更新し3月4日5日に放送予定のNHKスペシャルでも紹介。
140文字でわかる「南海トラフ巨大地震」キーワード

「南海トラフ巨大地震」で知っておきたい「キーワード」について、その意味を140文字以内でまとめました。より深く知りたい人のために関連記事も紹介します。NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」のドラマにも登場します。
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高層ビル・タワマンを襲う「長周期地震動」

東京・名古屋・大阪などの大都市で増え続ける超高層ビルとタワーマンション。その脅威となるのが「長周期地震動」という長く大きな揺れだ。南海トラフ巨大地震では、最大の揺れ幅は6メートル、時間は10分以上続くという想定もある。果たしてそのとき、あなたは何ができるだろうか。対策は?
”縮流” 気づいてからでは逃げ切れない津波

南海トラフ巨大地震では、最悪の場合、大阪・梅田にも津波が襲来する。危険な現象が「縮流(しゅくりゅう)」。大都市特有の現象でどのような被害が想定されるのか。威力を増す津波に備えや対策はあるのか?
「3日で助けは来ない?」消防の救助は

どれくらいの部隊を出せるか、わからない…。南海トラフ巨大地震が発生した場合の被災地への救援体制について、全国の消防関係者は口をそろえた。背景にあるのが特徴でもある「半割れ」。緊急消防援助隊のアンケートも含め、専門家に課題と対策を聞いた。
消防は被災地にたどり着けるのか

「必ず、被災地に駆けつけます」消防による過去最大規模の訓練が行われました。想定は日本の人口の約半分に影響を与え、多くが被災するおそれのある南海トラフ巨大地震。空から海から陸から、“被災地”に集結する消防隊員たち。訓練を通して見えてきたものとは。
“ヒーローは助けに来ない” 医師からの警告

「被災地で助けを呼んでも、ヒーローは来ません」災害医療の第一人者は、みずからの研究結果をもとにこう訴えました。南海トラフ地震が起きたとき、被災地で医師の不足が深刻に。巨大地震で、私たちの命を救う病院は、医療はどうなるのか。医師たちの警告です。
「仮設住宅」に入れない? 巨大地震で家を失ったら…

地震や津波で家を失ったら、仮設住宅で暮らす。これまで「当たり前」だったことが、南海トラフ巨大地震では難しくなる可能性があることが専門家の研究でわかりました。専門家は、住む土地を離れ知らない土地に移り住む「疎開」が全国規模で起きる可能性があるとも指摘。今からできることは。
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「ドミノ倒しのように…」巨大地震で日本経済を襲う危機

南海トラフ巨大地震が発生した後の経済損失について、専門家が詳細にシミュレーション。地震や津波による経済ダメージは太平洋側だけでなく、全国に波及するという結果に。日本経済が長期的に停滞する「国難」ともされる事態に対し今やっておく必要のある対策・BCPは?。
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リスクや備えわかりやすく【動画も】
「南海トラフ巨大地震」のリスクや備えについて、より優しく、詳しく知りたい、という方むけのコンテンツをまとめています。南海トラフだけでなくそのほかの地域での備えも示した動画も掲載。
「動画で学ぼう」

突然の地震や津波から身を守るにはどうすればいいのか、南海トラフ地震の臨時情報とは?今のうちから知って、備えておいてほしいポイントを動画でまとめました。後半には南海トラフ地震以外の地域での、地震や津波対策の動画もまとめています。
明日をまもるナビ「南海トラフ地震」特集

いつ発生してもおかしくないといわれる南海トラフ地震。備えやリスクをかみ砕いて説明します。大地震や大津波に備える教育現場や自治体の取り組みも含めまとめています。
1から分かる! 南海トラフ巨大地震

「いつ起きてもおかしくない」と言われ続けている南海トラフの巨大地震。想像もつかない話だけど、起きたらいったいどうなるの? 災害担当デスクが1からわかりやすく解説します。
津波避難 みんなが逃げる みんなが助かる

巨大地震による津波から、どう命を守るのか? 全国各地の取り組みから浮かび上がってきた問題を掘り下げていきます。東日本大震災では、多くの高齢者が犠牲となりました。同じ悲劇を繰り返さないためには、どうすればよいのか? 住民ひとりひとりが最善を尽くす、津波避難を考えます。
長周期地震動/事前避難/もう1つの津波想定
超高層ビル揺らす“長周期地震動”最新対策

東日本大震災で、都心の超高層ビルを大きく揺らした「長周期地震動」。揺れを抑える技術の開発が進んでいます。その最新技術とは、建物の「下」に設置することの多い免震装置を、ビルの「上」の階に設置するもの。その効果は? メリットは?そして私たちは地震にどう備えればいいの?
南海トラフ巨大地震 46万人の事前避難どうする?

「南海トラフで大規模な地震が起きる可能性がふだんより高まっています」という臨時情報が出たら、あなたはどうしますか? あらかじめ避難しよう、と思うでしょうか。いつか訪れるかもしれない“その時”にどう行動するか、考えてみませんか。
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南海トラフ もう1つの津波想定

南海トラフ巨大地震で最大クラスの地震が起きた場合、津波の高さは広範囲で10メートル以上、高いところで34メートルと想定されています。一方、これとは別に2020年1月に公表されたのが「30年以内に津波に襲われる確率」。10メートル以上の津波に襲われる確率は高知県や三重県の高いところで「6%以上26%未満」となりました。一見低いようですが、実は「高い」確率だといいます。
「東日本大震災」の教訓から
3.11 東日本大震災 “M9.0巨大地震”の衝撃

2011年3月11日。東日本大震災を引き起こした国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震・東北地方太平洋沖地震とは、どのような地震だったのか。最大震度7の広域の揺れ。北海道・東北・関東の沿岸を襲った大津波。そして日本の形を変えるほどの地殻変動。当時の状況です。
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一度は助かった命 震災関連死3786人

東日本大震災で地震や津波から避難したものの、その後、亡くなる『震災関連死』は3786人に上っています(2022年3月10日現在)。背景にあるのは長引く避難生活で直面するさまざまなストレスや体調の悪化です。一度は助かった命が再び危険にさらされるのは、なぜなのでしょうか。
3.11伝えた気象庁職員 ~病室から見えた桜~

東日本大震災の発生から、1か月後。彼は病室のベッドに横たわっていた。窓の外に見えたのは満開の桜の花。「まだ、やるべきことが…」“寡黙で一匹狼” 同僚にそう表現された気象庁職員がいた。彼が「伝えた」、そして「伝えられなかった」3月11日とは…。
備えたことしか、役には立たなかった…道路啓開その時

大きな揺れ、迫り来る大津波。状況の把握もままならない中での初動対応。がれきに遺体が残る中での道路啓開。遺体を埋葬するための「ひつぎ」の確保…。「備えたことしか、役には立たなかった」あの日、経験なき大災害に直面しながら数々の判断を迫られた、ある官僚の告白です。
データよ、生きていてくれ

男性は、祈るような気持ちで、泥だらけのデータサーバーを車に積み込みました。記録されていたのは、1万6000人分の戸籍などの情報。私たちの生活を支える重要なデータが失われそうになっていました。
“トイレに行きたい”けど…あの日「衣装ケース」しかなかった

トイレが使えなくなり、大勢の人が同じ「衣装ケース」に用を足す。想像できるでしょうか。現実に起きたのが2011年に発生した東日本大震災でした。 トイレの備え、考えてほしいです。
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首都直下地震/千島海溝 日本海溝/活断層/日本海のリスク
地震動予測地図 震度6弱以上 各地のリスク

政府の地震調査委員会は今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率を示した予測地図を公表しています。自分の住む地域のリスクを把握し、防災対策を取ることが重要です。
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「首都直下地震」被害想定は? 気をつけたいことは?

東京など首都圏を襲う「首都直下地震」とはどういった地震なのか。国の被害想定と発生確率は。大規模火災、帰宅困難、群集雪崩、SNSで拡散するデマのリスク、住まいや経済へのダメージは。日本全国の人々に長年にわたって続く大きな影響とは。
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千島海溝・日本海溝 被害想定

北海道から岩手県にかけての沖合にある「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震と津波が発生した場合の国の想定では、最悪の場合、死者は10万人から19万9000人に達し、影響は全国に波及するとしています。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表されたら?

「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震の可能性がふだんよりも高まったとして発表されるのが「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。いったいどんな情報?どんなときにどう発表されるの?どうすればいい?Q&A方式でまとめました。
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内陸直下 活断層による地震に警戒を

「阪神・淡路大震災」や「熊本地震」など、内陸直下にある活断層でも大地震が発生し甚大な被害をもたらしてきました。地震調査研究推進本部は危険度を「S」「A」などの4段階に「ランク分け」したうえで警戒を呼びかけています。阪神・淡路大震災が発生する前より切迫度が高いとされる活断層も。
日本海側「海陸断層」が多数存在

津波のリスクには到達するまでの早さもあります。特にそのリスクが高い日本海について、国の研究プロジェクトが調査結果をまとめました。津波を引き起こすおそれのある断層は合わせて185あり、中には地震直後に津波が到達する「海陸断層」が多数あるとしています。
今から出来る 地震対策/備蓄/BCP
災害に遭う前に 生活のために備蓄しよう

「災害に備えて『備蓄』が必要」知っていても、何を、どれくらい備蓄すればいいかわからない人も多いと思います。そんな人のために、これだけは備えてほしいもの、そして、無理なく備蓄するためのコツをまとめました。ローリングストックや高齢者、赤ちゃん、アレルギーがある人の食品など備蓄のポイントも。
私の非常用持ち出し袋、必需品は?【動画】

もしもの災害に備えて、非常用持ち出し袋は用意していますか? でも中身は何をいれたらいいのか…アナウンサーたちがそれぞれに欠かせない必需品を動画で紹介しています。ぜひ参考にしてください。
非常用持ち出し袋 あなたに必要なものは?

自宅から避難先へ行く際に必要なのが「非常用持ち出し袋」。性別や年齢、家族構成、ふだんの生活スタイルによって、必要なものは違います。突然、避難しなければならない状況になった時、自分や家族には何が必要か。旅行かばんを用意する気分で気軽に楽しく、でも真剣に、非常用持ち出し袋を用意してみましょう。
今すぐできる! 家の中の地震対策をイラストで

地震が多く発生する国、日本。世界の地震の約2割は日本の周辺で起きているといいます。改めて地震に対する防災、対策について考えてみましょう。家具の固定、賢い配置の方法など、イラストで紹介します。
「在宅避難」に必要なものは?

災害時、安全が確保されている場合は自宅にとどまる「在宅避難」。でも、電気もガスも水道もない自宅にとどまるにはどんな備えが必要なの? それを身をもって確かめる「おうち防災訓練」も。あると便利な備蓄品をイラストでも紹介。
災害用の備蓄トイレ 種類と使い方は?

想像してみてください。地震や水害、突然の停電でトイレが使えなくなったら…。マンションでは下の階が汚水であふれてしまうことも。トイレを我慢することは健康被害にもつながり、備蓄を進めることが非常に大切。どんなトイレを備蓄すればいいのか、そして便利な使い方はどういうものなのか。
命を守る「TKB」 避難所の“常識”が変わる?

『災害時の避難所に「TKB」が必要だ』専門家で作る学会がまとめた提言です。相次ぐ災害関連死を防ぐために考案された、この3文字。これまでの避難所の「常識」が変わろうとしています。
BCPとは・・・ あなたの企業は?どうやって作る?

地震や水害で企業が被災すると、企業そのものが存続の危機にさらされるだけでなく、地域にも大きな影響がでます。一方で、BCP(事業継続計画)の策定率は全国で2割弱(2022年・帝国データバンク調査)。BCPがなぜ必要なのか、どう考えて作ればいいのか。
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「BCPをつくろう!」ガイドブックはこちら

NHKでは、BCP策定のはじめの一歩に使えるガイドブックを、専門家とともに作りました。会社、そして従業員みなさまの命と暮らしを守るために、ご活用ください。
地震発生!! その時の対応/連絡方法/避難生活
地震・津波 発生時や備えのポイント イラスト解説

突然の地震や津波から身を守るには・・・避難生活で必要になる備蓄とは。その時、そして今のうちから備えておいてほしいポイントをイラストでまとめました。自分自身で保存、大切な人ともシェアしてほしいです。
⇒「地震・津波 発生時や備えのポイント イラスト解説」 続きを読む
地震発生 その時どうする!?

大きな地震が発生!緊急地震速報も! その時、どうすればよいのか。地震発生直後に身を守るために注意すべきポイントを場所ごとにまとめています。
津波が発生したら…その時どうする?

「大津波警報」や「津波警報」の発表、海岸近くで強い揺れを感じたら…「一刻も早く海岸や川の河口近くから離れ、高台に避難を」津波に襲われると、命の危険に直結します。すぐに逃げて下さい。
地震と津波 その時どうする?【地域版マニュアル】

突然の大地震による激しい揺れや大津波。身の守り方は地域の事情や地形、地盤によって異なることがあります。各地で取材した地域ならではの身の守り方、避難の特徴などをまとめています(随時追加)。
⇒「地震と津波 その時どうする?【地域版マニュアル】」 続きを読む
災害時の連絡方法は

災害時、一番心配になる家族の安否。電話がつながらない時、どうやって連絡を取りあえばいいのか。「災害用伝言ダイヤル171」「災害用伝言板」など、いざという時に利用できる連絡方法を動画で紹介しています。
避難生活…ここに気をつけて!

災害で自宅に住むことができなくなったら…。次の住まいを確保するまで避難所で生活することになりますが、これまでの災害では避難生活で命を落としてしまうケースが相次いでいます。避難生活を乗り越えるため、「避難する人」「避難所を運営する人」の双方に気をつけてほしいポイントです。
新型コロナウイルスと災害避難 どうすれば?

危険が差し迫っている場合は、“ためらわず”に安全な場所や避難所に早めに避難することが重要。ただ、ウイルスなどに感染する心配も。そこで重要になるのが、あらかじめ別の避難先を考えておく「分散避難」。安全な場所に住んでいる親戚や知人など頼れる人がいればそこに避難することも考えてください。
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地震発生時の激しい揺れや津波、そのあとの避難所生活・生活再建などで気をつけてほしいこと、今できる備えのまとめです
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避難所の女性トイレは男性の3倍必要~命を守る「スフィア基準」
「スフィア基準」を知っていますか? アフリカ・ルワンダの難民キャンプで多...
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防災担当者 “女性がゼロ” 全国6割の自治体で
災害が相次ぐなか女性の視点を取り入れた災害対策は喫緊の課題です。しかし全国の6割余りの自治体で防災担当部署に女性職員が1人もいないことが明らかに。
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地震でマンションが被災…対応や対策のポイントは?
地震の際にマンションの住民がどう行動するかノウハウがまとめられている「マンション地震対応箱」。ぜひ参考にしてください。
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「活断層の地震」と言われて わかりますか?
活断層とはなに?動くとはどういうこと?阪神・淡路大震災や熊本地震など日本で内陸直下型地震や津波を引き起こすメカニズムや危険度、マップを改めて調べ、わかりやすく解説。
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わが家の地盤は大丈夫!? 盛土のリスクを調べるには
地震や大雨などの災害で崩れるリスクがあるとされる「盛土」。日本では多くの家が人工的に造成された「盛土」の上に。我が家の地盤は盛土?安全? 擁壁も含め調べ方と対策のポイントをまとめました。