就活ニュース

ことばから探る仕事の原動力 心に残ることば集②

2023年01月10日

  • お問い合わせ

仕事をする上での軸や思い、動機、モチベーション。それらはどう生み出され、仕事にいかされているのか。社会で活躍する人たちのことばから探ってみます。

元タカラジェンヌ 天真みちるさん

最初に紹介するのは、伝説の元タカラジェンヌの天真みちるさんです。

キャッチフレーズは「見たくなくてもあなたの瞳にダイビング☆」。

“清く、正しく、美しく”で知られる「宝塚歌劇団」で、ひたすらに「おじさん役」を極め続けファンのハートをわしづかみにしてきました。

なぜおじさん役だったのか?

天真さんは、宝塚の舞台でトップスターの次の次の次くらいに長くしゃべってるのが主人公の父親といった「おじさん」であることを分析。ここをねらえば若くして台詞がもらえるのではないかと考えたからでした。

おじさんは“ブルーオーシャン”。

記事では人気絶頂期に退団を決意した理由や退団後のタカラジェンヌのキャリアについても聞きました。

プロデューサー 佐久間宣行さん

テレビや動画配信で次から次へとヒット企画を生み出すプロデューサーの佐久間宣行さん。

「ゴッドタン」や「ピラメキーノ」などの人気番組を手がけてきました。

佐久間さんは“基本的に組織の中では自分の思っていることや自分の本当の実力は伝わらないと考えている”と話します。そして「誰にも分かってもらえないってことはおもしろいんだと思っている」ということです。

大きな話題を呼んだ「トークサバイバー!」を企画した際にも「誰にも分かってもらえなかった」んだとか。

「最初は自分だけがめちゃくちゃおもしろいと感じてそれが伝わらなかったらラッキー」なんだそうです。

COHINA代表 田中絢子さん

身長の低さから「着たい服が選べない」という悩みを起業の原動力に変えた田中絢子さんのことばです。

身長150cm前後の小柄な女性向けのアパレルブランドCOHINAは創業3年で月商1億円ほどに成長しました。

田中さんは「『着たい』と『着られる』ってけっこう違う」として、好きなものを選べないと窮屈で閉塞感があり「ちょっとずつちょっとずつ、理想の自分をあきらめていく感じ」がすると話します。

そうした「私」の悩みからブランドを立ち上げ、ファンを獲得し成長した秘けつは「あなた」に話しかけることでした。

ラランド サーヤさん

若い世代に人気のお笑いコンビ、ラランドのサーヤさん。実は、芸人でありながら広告代理店に勤務し、さらには個人事務所の社長も務めています。

お笑い芸人になった理由は「それ以外思いつかなかった」から。就職活動も大学の先輩が楽しそうだったとして広告代理店しか受けなかったといいます。社長を務める事務所でも「これ面白そう」で仕事を受けるかどうか決めると話します。

今はテレビだけではなくNetflixやYouTube、SNSもTikTok、Twitter、Instagramを例に挙げて「どこかだけじゃない、全ジャンルでちゃんとおもしろいことしてるのが一番いい」と芸人としてのこれからについて語りました。

ラランド サーヤさんへのインタビュー記事はこちら
芸人で会社員で社長!三足のわらじを履く理由

NHK 桑子真帆 アナウンサー

これはNHKのニュース番組や「ブラタモリ」に「紅白歌合戦」と数々の番組を担当してきた桑子真帆アナウンサーの思いです。

華やかなイメージが強いアナウンサーですが、「泥臭い仕事が9割」だそう。

ただ、アナウンサーになろうと思っていたわけではなく小学4年生くらいの時にテレビでクローズアップ現代のキャスターを担当していた国谷裕子さんに憧れの気持ちが芽生えたということです。

最初は“へなちょこ”だったけど、いままさにクローズアップ現代のキャスターを務めている桑子さん。いまは好奇心を大切にしながら日々の出来事、報道の現場に臨んでいます。

NHK 松本卓臣プロデューサー

最後はNHKの報道番組「クローズアップ現代」で編集責任者を務める松本卓臣チーフ・プロデューサー。

「なぜこうなったの?」
「どんな背景がある?」
「被害にあった人はどういう状況?」

こうした視点で「縦に深く掘り下げる」ことが大切で、日々のニュースとの違いは、起きていることを伝えるだけではなく「意味」を掘り下げる点だといいます。

番組作りで意識していることが「声が大きい人が本質を突いているとは限らず、声をあげられない人の中にこそ、問題の本質が埋もれているんじゃないか」ということでした。

記事ではプロデューサーってどんな仕事なのかということについても詳しく聞きました。

NHK 松本卓臣プロデューサーへのインタビュー記事はこちら
予期せぬ出会いが成長に 報道プロデューサーの仕事

みなさんがなにか行動する上で大切にしていることはなんでしょうか?
次回は仕事を進めるうえで役立つノウハウや視点に関係することばを集めます。

最近のニュース一覧

New

若手社会人に聞く“働くことのリアル”(3) 入社後のギャップはあった?

2024年06月25日

New

「配属ガチャ、見直します」変わる企業の人事異動

2024年06月24日

25年卒の「就活川柳」学生のホンネは…

2024年06月17日

若手社会人に聞く“働くことのリアル”(2) 仕事は怖いと思っていたけど…

2024年06月14日

就職内定率は8割を超える 企業の採用意欲は高いので焦らずに

2024年06月10日

「オワハラ」実際に受けたら?そのときどうすれば?

2024年06月06日

SNS上の就活の不安をあおる不確かな情報に注意を

2024年06月04日

就活の採用面接 政府ルールでは6月1日から 人材不足で前倒しも

2024年06月03日

若手社会人に聞く“働くことのリアル”(1) 「就活の軸」どう決めた?働いて変わった?

2024年05月30日

26年卒・就活スタートガイダンス(2)「就活の軸」ってどうやって見つけるの?

2024年05月29日

インターンシップ 25年卒が参加した結果は?

2024年05月23日

26年卒・就活スタートガイダンス(1)まず何から始めればいいの?

2024年05月21日

内定率は7割を超える 早期化進むなか納得感ある企業選びを

2024年05月14日

「理系学生だけど文系の職種に就きたい…」どうすれば?

2024年05月10日

25卒の求人倍率は1.75倍 3年連続で上昇 コロナ禍前の水準に回復

2024年05月08日

聴き逃し配信中! ~6月8日(土)午後10:55まで

2024年05月02日

25年卒が選ぶ「就職企業人気ランキング」ことしの注目企業は?

2024年05月01日

入社後の配属はいつ決まるの?希望は聞いてもらえる?

2024年04月22日

就活のギモン(番外編)「地方で働く魅力」ってなに?若手社会人に聞いてみた!

2024年04月18日

「きのう退職届出してきた」入社したばかりの新入社員がなぜ?

2024年04月17日

就活生のギモンを専門家に聞く(6)面接で想定外の質問や緊張が!?こんな時どうする?

2024年04月12日

内定率が6割近くに より早い時期に内定の取得・辞退が進む

2024年04月11日

就活生のギモンを専門家に聞く(5)就活の志望企業ってどう絞り込めばいいの?

2024年04月05日

変わる入社式 “服装は自由に” “先輩も親も見守る” その背景は?

2024年04月02日