ランキングは、学生が就職したい企業を5社まで選んだ結果をもとに集計しています。

まずは、「文系」の学生が選んだトップ10の企業を見ていきます。

1位は、家具用品大手の「ニトリ」でした。2年連続です。

インターンシップの人気ランキングでも上位に入る会社で、受け入れ人数も多く、参加を通じて企業への理解が深まり、人気につながっているとみられます。理系でも11位に入っています。

2位は、「みずほフィナンシャルグループ」。前年の15位からランクアップしました。

銀行業界では、4位の「三菱UFJ銀行」も、前年から順位を上げています。

大卒の初任給を引き上げたり、異業種との提携などで仕事の幅を広げたりしていることが、学生の気持ちをとらえているようです。

また、3位に「伊藤忠商事」、5位に「味の素」、6位に「東京海上日動火災保険」と、安定した人気を集める企業が入りました。

このほか、インバウンドなど観光需要の回復を受けて、7位に「日本航空(JAL)」が、9位に「JTBグループ」が入っています。

8位の「セガ」、10位の「バンダイ」は、根強い人気で順位を上げて、トップ10入りしました。

続いて「理系」の学生が選んだトップ10の企業です。

1位は、「ソニーグループ」でした。3年連続です。

選んだ理由としては「業界上位である」(22.2％)、「安定している」(20.1％)、「技術力が高い」(14.4％)を挙げる学生が多くなっています。

2位も、前年と同じ「味の素」。理系の学生から毎年、安定した人気を集めています。

3位の「KDDI」は、前年の121位から大幅にランクアップ。

通信事業だけでなく、金融の分野や、デジタル技術を活用したスマートシティーの推進に携わるなど、さまざまな事業を展開していることが人気につながっているとみられます。

5位の「パナソニックグループ」と、8位の「キヤノン」も、順位を上げてトップ10入りしました。

世界的に半導体が注目されていることもあって、電機メーカーの人気が上がったとみられます。

このほか、4位の「Sky」、6位の「三菱重工業」、7位の「NTTデータ」、9位の「セガ」、10位の「トヨタ自動車」が、前年同様、トップ10に入りました。

25年卒の注目企業の傾向について、調査を行ったマイナビの担当者に聞きました。

みなさんが気になった企業はありましたか？

就職活動を通して、自分のやりたいことや実現したいことを見極めながら、自分に合う企業を見つけていきましょう！

（※調査について）
対象　2025年卒の大学生・大学院生　期間　2023年10月1日～2024年3月17日　有効回答　39,225人

取材・編集：永野亜希

（「ラジオで開講!NHK就活応援ニュースゼミ」で放送予定）