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採用選考は企業に自分を知ってもらう場!自己分析で“広く深く”自分を見つめよう

2024年02月14日

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いよいよ本格的なシーズンを迎える25年卒の大学生の就職活動。準備が足りているのか不安に感じている人もいるかもしれません。

面接などで自分らしさを発揮するために、この時期に取り組むべきポイントについて、専門家に聞きました。

(聞き手:鈴木優 堀祐理)

自己分析は広く深く

学生

3月から選考が本格化しますが、現時点ではどこまで準備しておくべきなのでしょうか。

結局エントリーシート(以下ES)も面接もその他の形式でも、基本的に選考は1人の就活生としての自分を知ってもらう場です。

ワンキャリア
厚地峻一さん

とすると、まずは自分が自分のことをよく知っていることが全ての選考ステップの源泉になるので、自己分析をしっかり深めていくととても良いと思います。

厚地峻一さん
2023年にワンキャリアに入社。マーケティング事業部長として毎月50人以上の就活生にインタビューを行っている。

具体的にどう進めていけばいいですか。

自己分析は「広さ」と「深さ」が必要だと思います。

「広さ」と「深さ」?

広げるというのは広くいろんな人に自分の印象を聞くことです。

挨拶くらいしかしない知り合いっていると思いますが、そういう人たちが持っている自分に対する印象と、家族が持っている印象はちょっと違うと思うんですよね。

例えば、初対面で僕が無言だったらちょっと怖そうじゃないですか?でも、僕のことをよく知っている家族とかは僕が無口でも怖いと思ってないと思うんですよね。

つまり、表面的に自分がどう受け取られるかと、自分のことをよく知ってる人が自分をどう感じるかというのは違うんです。

挨拶くらいしかしない知り合いにどう受け取られやすいかは、面接の第一印象で自分が面接官に与えるものだと思うんですよ。

それは重要ですね。

なので、自分は見た目や話し方のイメージからどういう第一印象を相手に与えるのかを理解しておくと結構安心できると思います。

例えば、自分はすごく真面目そうに見えると知っておけば、実は面白い部分もあるからそこをちょっと面接で出してこうかなっていうアイデアにつながる。

とはいえ、実際に挨拶くらいしかしない人に話を聞くのはハードルが高いので、無理をしてまで聞く必要はないと思います。

聞きやすい友人に知り合ったころの印象を聞くという方法でも良いと思います。

学生
鈴木

それでは、「深さ」とは何ですか。

深めるというのは、家族などの自分の魅力を深く知っている人に、自分のどこが良い部分なのかとか、何が強み、弱みなのかをよく聞くということ。

つまり、多くの人と話して、自分がどういう人間なのかというフィードバックを「広く」得ることと、自分をよく知る人から「深く」自分について聞く、その両方をやったほうが良いと思います。

その上で、なぜそういう評価になるのかを自分の中で考えて、自分自身への理解を深めていくことが大事です。

広げて深めたものはどうやって活用していけば良いのでしょうか。

深めると自分のことを言語化しやすくなるので、ESや1対1で深掘りするタイプの面接などで役立つと思います。

とはいえ面接って、5人で30分みたいな集団面接もあるじゃないですか。

単純計算でも1人6分、面接官が喋る時間も考えると実際には2分とか3分とかですよね。

深めたものをしゃべる時間もないので、この2~3分で与えられる印象は第一印象に近いと思います。

だから、広くいろんな人から自分の印象を聞いておけば、ここがマイナスだと言われたから気をつけようとか、じゃあこう振るまってみようという対策を立てられると思います。

時間が短い面接では「広げたもの」を活用して、時間が長い面接では「深めたもの」を活用していくんですね。

企業に求めることは何?

自己分析のほかにやっておくべきことはありますか。

やっぱり、企業についてある程度知っておくことも大事です。

就職活動は、この点数を取れば合格ですっていう受験とは違い、偏差値が同じでも、その人の強みや弱みなどによって合否が変わってくるので、お見合いに近いイメージだと思います。

相性が大事なので、「どうやったら選んでもらえるか」と同じくらい「どうやって選ぶか」という視点も、ものすごく大事なんです。

選ぶためには、何を基準に調べれば良いですか。

自分が何を企業に求めるかは人によって全然違うので、基準は何でも良いと思います。

例えば、お給料、あるいは勤務地が指定されているのか全国転勤なのか、海外を含めて選択肢があるのかとか。

そういった客観的な条件で自分が求めたいものがあるのであれば、それを指標に企業研究していくのも良いです。

一方で、気の合う人がいるのかとか、組織の雰囲気とか、成長できたりワークライフバランスがとれる環境なのかといった面を見る方法もあります。

ただ、そういうことはなかなかデータだけでは分からない部分なので、企業の先輩に話を聞いたり、企業のホームページで社員の声を見るなどして、自分が興味を持てる企業を絞っていくことも大事です。

企業に自分を寄せていかなければならないと思っていましたが、こちらから企業に求めても大丈夫なんですね。

そうですね。ただ、やはり就職活動はマッチングだということは忘れないでください。

例えば、真面目な人を求める企業であれば、やはり真面目さは必要です。

ただ、真面目一辺倒だったら企業としては多様性がないので、真面目さはありつつも活発だとかユーモアがあるとか情熱的だとか、主要な要素に加えて求める要素は必ずあるはずです。

相手が求めているものは最低限押さえつつ、自分らしさを打ち出していくことが大事です。

どうしても入りたいと思う企業と、自分の適性が明確に違う時はどうしたらいいんでしょうか。

その時は、決断する必要があると思います。

相手が求めている自分に成長するための努力をするのか、それとも行きたい理由を問い直してやっぱり違うんじゃないかと考え直すのか。

今の自分を素直に受け入れて成長する努力をして、入社までに企業が求める人材像に近づけるよう研さんを積んでいますと責任を持って伝えるのも1つの方法だと思います。

一方で、相手が求めているものに全く答えらないのであれば、それはやはり難しいと思います。

極端な例えですが、1年目から海外で働く可能性がある企業に対して、ABCも読めませんとなると、ちょっと厳しいよって話になっちゃいますよね。

そのように、自分と企業の求める人材像が必ずしも合っていない時に、性格を180度変えてまでここに入るんだ、とまでは考えなくていいんじゃないかと思います。

自分を無理に変えてまでこだわるかどうか…

納得した就職ができている学生の多くは、自分らしさを殺してまで企業を選ぶことはしていないと感じます。

自分を素直に表現して自分の良さを相手に伝えたうえで「君のそういうところがいいね」と言ってくれる企業を選んだ人の方が、納得して就活を終えられている印象です。

なので、その企業に入りたい理由をもう1回考え直してみて、視野を広げて別の企業を見てみるとか、そういう柔軟性はもっておくべきだと思います。

自分と企業を「動詞」に

たくさんの企業があると思うのですが、何を基準に企業を絞っていけば良いですか。

私がおすすめしているのは、「動詞」で考えることです。

例えば、得意な事ってありますか。

1つの目標に向かって努力していくことが得意です。

すごくいい回答ですね。「努力していく」って動詞ですよね。

「人とコミュニケーションをとる」とか、「リーダーシップを発揮する」とか、動詞で得意なことや苦手なことを整理するのはすごく大事だと思います。

どうしてですか?

例えば、「勉強が得意です」と言うと、暗記をすることが得意なのか、早く考えることが得意なのか、深く考えることが得意なのか分からない。

「勉強」という名詞だと、どのようにその得意が形成されているのかが分からないんです。

自分の得意不得意を動詞で整理して、それをどう企業に結びつければ良いのでしょうか。

企業はお金を稼いで人々に貢献するという1つの目的に対して複数の仕事を組み合わせて成立します。

そう考えると、企業は複数の動詞を持っているので、企業で働いている人の実績などを見て、その人の仕事も動詞で捉えていく

例えば、ワンキャリアであれば、企業に学生を紹介するとか、企業側が学生とコミュニケーションをとるためのお手伝いをするとか、イベントや記事制作を支援するとか。

自分の得意なことや苦手なことを動詞で整理できていれば、企業が持つ動詞と照らし合わせることができるので、企業を取捨選択する1つの軸になると思います。

得意なことの動詞と企業が持つ動詞がマッチすれば、選択肢になるということですか。

それもそうですし、僕としては、企業を選ぶ軸として、社内に苦手なことがないということが大事だと思っています。

というのも、社内で苦手なものさえなければ、将来自分の得意が見つかる可能性はあると思うからです。

一方で、苦手が得意に変わる、弱みが強みに変わることは少なくとも僕はあまり見たことがないんです。

苦手なことをやらない、という方法でどうやって企業を絞っていけば良いのでしょうか。

例えば、人とコミュニケーションをとることがどうしても苦手なのであれば、飛び込み営業は結構きついですよね。

じゃあ、コミュニケーションをとることが得意で飛び込み営業もできるから、営業ならどの企業でも良いのかというとそうでもなくて。

コミュニケーションをとるのは得意だけどお金を管理するのが苦手かもしれない。であれば、売り上げの管理は別の部署が持ってる企業を選ぶとか。

そんなふうに絞っていけるはずなんですよ。

そうやって、苦手な分野は他の人や部署がサポートしてくれるとか、フォローアップがあるかとか、そういう視点も大切だと思います。

得意なことばかり探してしまいがちですが、苦手なことも判断材料にしていかないといけないんですね。

企業を見る時は両方のめがねで見ることが大事です。

どちらから探してもいいとは思いますが、自分の中でそれぞれを言語化できるようにはしておくべきだと思っています。

ちなみに僕は、スケジュールを1から100まで誰かに管理されるのがものすごく苦手なので、自由度の高い環境で働きたいなという思いで企業や一緒に働く人を見極めています。

両方の視点で企業を見て行きたいと思います。

ありがとうございました。

撮影:幕内琴海 編集:谷口碧

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