まず、企業研究を行う上でみなさんが「知りたい」と思う情報について尋ねた結果を見ていきます。

最も多かったのは「実際の仕事内容」で81.9%。次いで「社風」が62.7％でした。

仕事内容が自分のやりたいこととマッチするのか、職場の雰囲気が自分に合うのか、といった企業研究を行う上で欠かせない項目が上位に入りました。

そして、「給与水準・平均年収」は57.9％で3番目に。やはり、どのくらい収入を得られるか、ということも企業選びの大切なポイントになっているようです。

さて、ことしの春闘では、物価高への対応に加え、慢性的な人手不足を解消するために賃上げを通して人材を確保しようと、大手企業の間で賃上げを行う動きが相次ぎました。

また、こうした動きにあわせて「初任給を引き上げる」とする企業も出ています。

こうした状況が就活生のみなさんの企業選びにどの程度影響しているのかについて尋ねました。

76.7％が初任給の引き上げを「意識する」と回答。多くの就活生がこのところの賃上げの動きに高い関心を示していることが見て取れます。

さらに、具体的に就活のどの時点で意識するかについては「受ける企業を選ぶ際に意識する」が39.7％、「就職先を決定する際に意識する」が49.9％となりました(いずれも複数回答)。

以下は、就活生たちの声です。

調査を担当したディスコでは「現状、初任給の引き上げの動きは大手企業の一部にとどまっています。このため、学生の大手志向に一層拍車がかかる可能性があるかもしれません」と指摘しています。

このことを踏まえ、就活生のみなさんに向けたアドバイスをもらいました。

※対象：2024年卒の大学生・大学院生　期間：2023年3月1日～6日　有効回答：1264人