コロナ禍2年目の就活生となる来春卒業の学生たち。

インターンシップや採用面接はオンライン形式が当たり前となり、去年のような採用スケジュールの大幅な遅れはないようですが、就活生は厳しい活動を覚悟しているようで…。

(以下、「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 2月の活動状況」より)

【就活は先輩より厳しい!】

22年卒の就活生が去年、活動を行った先輩と比較して自分たちの就活をどう感じているかというと…。

マイナビの調査を基に作成

「かなり・多少厳しくなる」と答えた学生は73.4%。去年より10ポイント余り増えました。

厳しくなると思う理由を複数回答で尋ねたところ

「新型コロナウイルスの影響があるから」が79.2%で最も多く、次いで「企業の採用人数が減ると思うから」(68.4%)、「景気が悪い・悪くなると思うから」(56.9%)でした。

コロナ禍で、運輸や旅行業界などが採用を取りやめたり減らしたりしていることや、景気の先行きの見通しが立たないことが大きく影響しているようです。

こうした状況もあり、9割近くの学生が就職活動に不安を抱えていると答えています。

具体的にどんな不安を抱えているのか聞いたところ、

マイナビの調査を基に抜粋して作成　(複数回答)

「志望先から内々定をもらえるか」(76.3%)「面接でうまく話せるか」(76%)といった、就活そのものへの不安に加え、

採用規模が縮小されるのではないか」(37.3%)「企業と直接会う機会の減少」(32.8%)など、コロナの影響をあげる学生も目立ちました。

一方で、不安に思う要因の割合が、去年と比べて3分の1以下に減ったのは、「交通費などの金銭的負担が大きい」(16.6%)でした。

オンライン形式の採用面接が定着したことで、地方の学生を中心に経済的な負担が減っていることがうかがえます。

【企業選びのポイントは】

学生が企業を選ぶときに注目しているポイントにも、いまの社会情勢が反映されています。

マイナビの調査を基に抜粋して作成　(ベスト3を複数選択)

最も多かったのは「在宅勤務などコロナから社員を守る施策を行っている」で、半数以上が重視していることがわかります。

「社員の人間関係が良い」「自分が成長できる環境がある」などほかの項目は、去年と変わらない順位でした。

面接が始まるなど活動が本格化していますが、どのような考え方で就活に臨めばいいのでしょうか。

焦らず、しっかり情報収集しながら活動していきましょう。

※対象:2022年卒業予定の大学生、大学院生　期間:2021年2月24日～28日　有効回答:2727人

編集　永野亜希