23年卒の学生たちの中でも、インターンシップなどに参加して就職活動の方向性を決めようという動きが活発になってきています。

コロナ禍で約8割がWEBのみで開催されているインターンシップ。

移動にかかる時間や交通費を節約できますが、学生たちは対面で知りたいと思っていることもあるようです。

(以下、マイナビ「2023年卒 大学生 インターンシップ・就職活動準備実態調査(7月)」より)

【オンライン?対面?】

業界や会社の雰囲気を直接感じるのに欠かせないインターンシップ。コロナ禍でWEBのみで開催というところが約8割に達しています。

一方で、学生たちはどの形式で開催してほしいと考えているのでしょうか。

「絶対に対面がいい」「どちらかというと対面がいい」と答えた人は合わせて45.3%。WEBを希望する人の28.9%を16.4ポイント上回りました。

プログラム別に見てみると、「ガイダンス」と「業界・企業・仕事内容の説明」といった話を聞けば済む内容については、多くの人がWEBでの参加を希望しています。

一方で、「実務体験」や「会社見学・工場見学」、「グループワーク」など、実際の業務体験や双方向のコミュニケーションが必要な内容については対面での参加を希望する人が多くなっています。

中には、志望度によってWEBと対面を使い分けるという人やすべてWEBを希望する人もいます。

【誰に話を聞きたい?】

次に、インターンシップでどういった社員に話を聞きたいのか尋ねました。

「1年目の社員」と「5年目以内の社員」に話を聞いてみたいという人がそれぞれ6割を超えています。

マイナビの担当者は、入社直後、そして入社してから数年後の自分のイメージを想像しやすく、年代が上の人よりも話しやすいため、5年目以内の社員を希望する人が多いと指摘しています。

また、「同じ大学出身の先輩」や「大学時代に同じ分野を専攻していた社員」にもそれぞれ4割余りの人が話を聞きたいとしていました。

【参加に向けて何を準備する?】

最後に、インターンシップ前に準備していることも聞いています。

参加する企業の情報を事前にインターネットで調べるという人が8割以上。

また、ほぼ3人に1人が、学生生活の中ではなかなか身につけられないビジネスマナーを確認したと答えています。

まだ就活準備は始まったばかり。

なんとなくインターンシップに参加しているという人もいるかもしれませんが、事前準備をすることで1つ1つの経験がより有意義なものになるのではないでしょうか。

(調査対象:2023年卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生 回答:5149人 調査期間:2021年7月20日～7月31日)