2023年07月07日
インターンシップの選考に落ちたら本選考を受けてもムダかも…。こんな風に思っている人がいたら、それは大きな間違いです。
インターンの選考に落ちてから本選考までの間にやるべきことについて、一緒に考えていきましょう。
学生
豊田
インターンシップの選考に落ちたら本選考を受けてもムダかな、って思ってしまう人って少なくないと思います。実際はどうなのでしょうか。
ムダということはありません。
リクルート就職みらい研究所
栗田貴祥所長
倍率は各社によって違うので平均値などの数値は出していませんが、どこの企業も採用人数と比べてインターンシップの受け入れ数の方が圧倒的に少ないんです。
企業もできるだけ多くの学生に参加してほしいと思っているはずですが、実際の職場に受け入れたりするので、どうしても人数に限りが出てしまいます。
なので、意中の企業に絞るとインターンシップの選考の方が本選考よりも狭き門だという現実があります。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
1992年リクルート入社 新卒メディア・中途メディア事業の営業部門、リクナビ編集長などを経て2022年4月より現職
ただ、多くの企業は、インターンシップでは残念ながら不合格にしてしまった人でも本選考には来てもらいたいと思っているのが実態です。
じゃあ、インターンシップの書類選考の段階で通らなかったとしても、諦めなくていいんですか?
そのとおりです。
ですが、20年卒の学生に「インターンシップの選考に通過しなかった企業の採用選考を受けなかった経験」があるかを聞いたところ、77.9%が「ある」と答えているんです。
学生
正木
8割近くの人が。
ただ、その理由を尋ねると「何となくダメだと思ったから」と答えている人が56.5%。
これはすごくもったいない。
先ほど申し上げたとおり、インターンシップは受け入れる人数を絞らざるを得ないだけなので、企業側は「ぜひ本選考を受けに来てほしい」と思っています。
学生
平野
諦めないほうがいいですね。
仮に、自分が行きたいと思っている企業のインターンシップがダメだったとしても、同じ業界や職種のほかのインターンシップには参加できるケースだってあるはずです。
そこでの経験を本選考で生かせば、意中の企業のインターンシップに参加できなかったとしても、チャンスがなくなったと思う必要は全くないです。
なるほど。
インターンを経て早期選考に進むためのコツってあるんですか?
早期選考のタイミングで呼ばれていないからダメなんだ、って思いこむ必要は全然ないと思いますよ。
どういうことですか?
就活生の中には、就活に対する自分なりの軸や考え方を早いうちから整理して明確になっている人と、就活を通じて明確になっていく人とがいます。
企業はそのあたりを見て、考えが熟してきたころに覚悟を問う形で選考を進めている側面もあると思います。
早い段階から考えが固まっている人は早期選考に呼び込もうか、とか。
逆に、この人はいまここで声をかけてもうちを選んでくれるかどうかわからないから、もう少し相互理解を深めよう、などということを会社の人事担当者は考えているはずです。
やっぱり互いのことをちゃんと分かった上で判断した方が、その後より良い関係性が続くじゃないですか。
だから、あの人は早期選考のお声がかかったけど、自分には声がかからなかった、といったことに惑わされないほうが良いと思います。
そうなんですね。
インターンシップの書類選考に通らなかった時、本選考に向けてどう改善していけばいいですか。
書類選考に通らなかったESを第三者に見てもらうのはすごく大事だと思うので、ぜひやった方がいいですね。
自分で主観的に考えることも大事ですが、同じぐらい客観的な視点で見てもらうことも大事なんですよ。
ES作成で大事なプロセスの1つが自己分析ですが、自分のことは自分が一番よく分かっていると思っていても、実は意外と分かっていないこともあります。
だから、保護者の方や親しい友人にお願いをして、自分の強みは何なのか、ぜひ聞いてみてください。自分1人では気付けなかった強みが見つかるかもしれません。
なるほど。
あとは、実際に書いたことを口に出して相手に伝えてみる、ということをやってみてください。
文章ではきちんと書けていても、面接でそれをちゃんと言葉にできない人って結構いるんです。
自分の考えって、書くだけじゃなくて実際に言葉に出して相手に伝えて、本当に伝わるかどうかというところまで確認した方が良いんですよね。
なかなか伝わらないのであればちゃんと考えが整理されてないってことです。
そういった場合は、相手がすっと理解してくれるようになるまで話の構成を考え直してみてください。
たしかに、話すことではじめて気がつくことってある気がします。
問われて初めて自分の中で整理しきれているか分かるし、答えていく中でさらに整理されていきます。
だから考えをアウトプットする時には、書くだけじゃなくて声に出してみるっていうのもすごく大事だと思います。
やってみたいと思います。
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