でも大丈夫。話が上手な人には共通する特徴があるんです。そこを意識すれば、話し方って上達できるんです。

話がうまい人って、「対応力」と「内容力」の２つのポイントに秀でているんです。

順を追って説明しますね。

まず1つ目の「対応力」ですが、これは文字どおり、その場その場の状況にあわせて対応できる力のことです。

面接では、さまざまな状況に対応できる力があるかどうか、という点についても評価されることがあります。

話が上手な人をみていると、相手の話をしっかり聞いて、それにきちんと応える的確な答えを返しているんですよね。

どんな答え方をするかを、見られていたのかもしれませんね。

もし質問が難しくて分かりづらいときには、こちらから確認してみてもいいかもしれません。

もちろんです。

ただ、「質問の意味が分かりません」だと相手が失礼に感じることがあるかもしれません。

「いまのご質問、こういうふうに理解したんですけど間違っていないでしょうか」などと、やんわり問いかけてみるのがいいと思います。

質問の意図を理解しないまま答えてしまうよりも、「分からないことはきちんと確認する」という動作ができている方が「対応力」があると捉えられるのではないかと思います。

考えがまとまらないうちに焦って答え始めようとせず、一呼吸おいてから答えるといいかもしれません。

「○○についてご質問ありがとうございます」と問いかけを復唱したり、正直に「少しお時間を頂戴してもよろしいですか」と伝えたりして、少し待ってもらう時間をつくるとか。

それができることも、「対応力」です。

話の内容って、ちょっとした工夫をするだけで相手が聞きたいと思ってくれるようになるんです。

話に興味をもってもらえるか、相手の心を引き込めるかどうかをまず、左右するのが“つかみ”です。

そうですね。例えば自己紹介をしてくださいと言われたとしましょう。

ひとこと目でまず、『私の強みは、二刀流の大谷翔平選手のように新しいことに挑戦する力です』など、自分を端的に表すようなキーワードを最初に打ち出していくのも効果的です。

その後に、キーワードを補足するような体験談が続くとさらにひきつけられると思います。

私が学生時代、アナウンサーの試験を受けるときに実際にやっていた方法をひとつ紹介します。

話をストーリー仕立てにするという方法なんですが、何十社と落ち続けていてた状況の中、どうしたら話を聞いてもらえるかということを考えて思いつきました。

自分の伝えたいことを物語にすることで、自然とその人の「人となり」が伝わってくると思いません？

そしてポイントなのが、弱点もみせているという点です。

面接となると、自分の良いところばかりを伝えたいと思いがちですが、弱さもきっちりと伝えたうえで、それを克服してきたという自分をアピールできるといいと思います。

ストーリーといっても、人に胸を張っていえるような経験ではなくとも構いません。

例えささいな体験であっても、自分にとってのターニングポイントや大切なできごとであれば、物語にしてみて伝えてみると相手の心に響くかもしれませんよ。

面接というのは、その人の人間性をみるための時間なわけですが、話し方ひとつで伝わり方が大きく変わってきます。

人それぞれにやり方はありますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。