まずは、ことしの内定式について。

8月末時点で、入社予定先の企業から内定式に関して連絡がきたかについて聞いたところ、「実施形式など詳細について連絡を受けている」と答えた学生が29.9％。

一方、「実施することは決まっているが、詳細は未定という連絡がきた」と答えた学生が38.1％でした。

さらに、「まだ内定式についての連絡は来ていない」と答えた学生も27.4％いました。

新型コロナウイルスの感染状況を見極めようとする動きも影響してか、直前まで内定式のあり方を模索している企業もある様子がうかがえます。

開催形式についてはどうでしょうか。すでに、内定式の詳細について連絡を受けている学生に聞いたところ…。

最も多かったのは「対面形式」で66.1％。前の年のおよそ2倍となり、大幅に増えました。

学生の希望や居住地を考慮した「対面とオンラインの併用」も加えると、7割以上が「対面形式」を取り入れていることがわかります。

対面での内定式を希望する学生が多いことに加え、新型コロナの感染対策を十分にとれると判断する企業が増えてきたことが、背景にあるようです。

さて、多くの学生のみなさんが今から気になっているのは、入社後「自分がどこに配属されるか」ということだと思います。

みなさん、入社後の配属先っていつごろ知りたいですか？

調査の結果、「入社前までに知りたい」と考える学生が、86.0％にのぼりました。

「自分がどこで働くのか」ということを、できれば入社先を選ぶ１つの基準にしたいと考えている学生が多いようです。

ただ、企業側にその実態を尋ねると…。

入社前に「勤務地」を告知するとしたのは60.8％、「職務内容」は57.8％でした。学生の希望と比べるとまだギャップがあるようです。

しかし、前の年と比べるとそれぞれ2～3ポイント増えているようで、学生のニーズに応えて少しでも早く配属先を伝えようと、企業側も努力していることがうかがえます。

※対象：2023年卒の大学生・大学院生　期間：2022年8月25日～31日　有効回答：3514人