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日記をつけてみませんか?「記録」することの大切さとは 北野唯我さんに聞く 入社までに身につけたい10のポイント⑸

2021年10月22日

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今回は「記録をする」ということの大切さについて。記録はパフォーマンスを上げるだけでなく、人生の価値を確かめるためにもよい手段なんだそうです。『内定者への手紙』の著者、北野唯我さんに学生リポーターが聞きました。

(聞き手:白賀エチエンヌ 堤啓太)

 

記録することでパフォーマンスが向上

学生
白賀

この「記録する」ということの意味を教えてください。

記憶は主観的であいまいだけど、記録は客観的で見返すことができるし、分析しやすい。だから記録した方がいいですよ、ということです。

北野さん

たとえば僕は昔、仕事のタスクを分解して、それにかかった時間を計るということをやっていました。

30分かかるなと思ったことが、実際にやってみると24分で終わったなっていうように、時間を記録していたんです。

電子書籍『内定者への手紙』(Amazon)で内定者に向けて仕事ができる社会人になるためのポイントを解説しているワンキャリア取締役で作家の北野唯我さん

自分がやったことを「客観的」にして「分かりやすくする」というのが、ここでいう記録という意味です。

タスクにかかる時間を短くするために、どうすれば良いのかを分析するための記録ということですか?

そうですね。

これまで北野さん自身が実際にこういうふうに記録して、パフォーマンスを向上させたというエピソードはありますか?

いっぱいあると思います。例えば文章にしても、昔は1時間あたりに何文字書けるのかをカウントしていましたね。

それによって、例えば来週の締め切りまでに、何文字書かなきゃいけないから、ここと、ここの曜日さえ使えば間に合うな、ということをしていました。

最初の頃はいろいろなタスクタイムを測って、それを積み重ねていきました。

例えば今、企画書1つ書くのに、職場の同僚が5時間かかるものを僕は40分で作ることができます。

そんなに変わるものなんですね!

今、ワンキャリアの経営者としての仕事をしながら、作家活動やコミュニティでの活動もやっています。

限られた時間の中で、プライベートともバランスを取りながらいろいろなものを大切にできているのは「記録」のおかげだという気がします。

北野さんにとって記録するということは、パフォーマンスを上げるための分析要素として欠かせないということですね。

自分をメタ認知するには日記

あと僕は日記を書いているんですけど、日記も自分のパターンを理解するためにはいい記録です。

それは効率というよりは、自分のことをメタ認知(※自分が認知していることを客観的に認知すること)する意味が強くて、例えばこのシーズンはいつもすごく落ち込んでるなとか、そういうのも分かります。

学生

メタ認知をしたものを、どういかしているんですか?例えば、この時期は落ち込んでいるなと分かったら、どう対処するんですか?

自分が落ち込んで底に落ちた時って、その先を絶望して「もう未来はないのかもしれない」って思うことないですか?

学生たち

あります、あります。

それをメタ認知できたら「あれ、1年前も同じような事考えたな。でもその半年後どうだったっけ。あ、なんとかなってたな。じゃあ大丈夫かも」っていうふうに捉えることができます。

人生は、春夏秋冬だっていうことを理解した上で冬を過ごすのか、この先、永久に冬なのかもしれないと思って生きるかで全然違うと思うんですよ。

ちょっと詩的な表現で申し訳ないですけど、必ず雪は解ける、春は来るんだって思えるというのが結構大きいと思います。

そういう気持ちになることって、北野さんにもあるんですね!

めっちゃくちゃありますよ(笑)

そうなんですね。安心しました。自分を認識するのは、記憶じゃダメなんですね。

記憶では無理ですね。無理じゃないですか?そんな冬の時に、自分の過去を思い出しても悪い記憶しか思い出せないですよね。

確かにそうかもしれないです。

皆さんの身近なことでいうと、例えば大学受験の時に自分が使い込んだ教科書とか参考書とか単語帳があったら、勇気が出るって話、聞いたことないですか。

あります。

わかります。

ですよね。こんなに頑張ったんだなって、思えるじゃないですか。それと似ていると思うんですよ。

確かに今は目標から考えると「ショボイ、自分」と思うけれど、過去から考えたら「Day1の時って、マジで何も分からなかったな、でもこれだけできたんだな」と分かる、自分を支える客観的なファクトになります。

だから記録するのは大事なんです。

単純にタイムを計るだけじゃなくて、感情の動きのようなものの記録も、作業の効率化にいかせるということなんですね。

人生の意味を残す記録

もっとエモーショナルな話をすると、例えば白賀さんと堤さんが、90歳くらいで死ぬとするじゃないですか。

90歳分の本があったとして、その表紙のタイトルに、何を入れるのかがその人の人生のテーマじゃないですか。

友情と書く人がいるかもしれないし、愛と書く人もいるかもしれない。1年1ページだとした時に、90ページ分の人生を全部覚えているかといったら覚えていませんよね。

YouTuberのHIKAKINさんがYouTubeを始めた時の動画を見たことがありますか?

学生たち

ないです。

HIKAKINさんがなぜYouTubeを始めたかという話をしているんですね。

将来、自分の孫が「そういえばおじいちゃんってどういう人だったんだろう」ってネットで検索した時に、HIKAKINさんの話している内容とか見た目が残るっていうのが、とてもいいと思ったから、と言っているんですよね。

これってすごく良い話じゃないですか。

人生の記録を残すということですね。

自分の人生を生きる上ではもちろん記憶の方が大事です。

でも、自分の人生の意味を誰かに伝えるとか、世の中に価値を残すという意味でいうと、記録でしか残せないものもあると思います。

なるほど。そっちの方がしっくりきますね。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

北野唯我さんに聞く「入社までに身につけたい10のポイント」、次回は「経営と実行分離の法則」についてです。

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