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「Yes,but」構文がビジネスで大切な理由 北野唯我さんに聞く 入社までに身につけたい10のポイント⑺

2021年11月02日

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上司からお願いごとをされた時、どう答えますか?何かお願いごとをされた時、ちょっとした言い方に気をつけるだけで、コミュニケーションが円滑に進む秘訣があるんです。

『内定者への手紙』著者、北野唯我さんに、来春に就職を控えた学生リポーター4年生の2人が聞きました。

(聞き手:白賀エチエンヌ 堤啓太)

 

イメージを左右する最初の返事

学生

「Yes,but構文」って何ですか?

何か頼まれた時にまず「やります」と引き受けます。

北野さん

そのうえで、気になることについて「…ただ」というような形の言い方をした方がいいですよ、ということです。

大変でも最初は「了解しました。ただちょっとここが心配なんです」という順番で話した方が、単純にコミュニケーションが楽に進みます。

電子書籍『内定者への手紙』(Amazon)で、これから社会に出る人たちに仕事ができるようになるためのポイントを解説しているワンキャリア取締役で作家の北野唯我さん

仕事をお願いされた時に真っ先に「いや、でも」と切り返す人には仕事を頼まないと思うんです。

「あいつに頼んだら、とりあえずやると言ってくれる」っていう評価を得ることが大事だということですね。

正確に言うと、もし自分がすごく忙しい時に何かお願いされたら「いや、でも」ってつい言っちゃうものだと思うんです。

でも、それはとても損なので、やめた方がいいですよ、というニュアンスが強いかもしれないです。

最初は肯定から入りましょうということですか?

そうですね。

なるほど、その感覚は分かりました。ところで、北野さんご自身が若い頃、この「Yes,but構文」を使ってよかった、大事だなと思ったきっかけはあったんでしょうか?

僕はYes,but構文に関して、社会人1,2年目くらいのころは、正直できていなかったと思っています。すごく損したなって反省してるんです。

学生
白賀

意外です。

最近5年間ぐらいは、現場のメンバーが何か言ってきたら、とりあえず「いいね」とか「おもしろいじゃん」って言っています。

場合によっては、それを “食い気味”に言うようにしてるんです(笑)。

その方が雰囲気が良くなるし、パフォーマンスは上がりますね。

社会人1,2年目で「損した」というのは、何を損したと思われたんですか?

最初の会社にいた時、お願いされると、とりあえず「んー」みたいな感じのトーンでやってたんですよ。

そうしたら途中から「あいつ、若いのになんか感じ悪い」みたいなことを他の部署から言われて…。

(笑)

結局やるんですよ。結局やるんですけど、その最初の反応によって「あいつなんかノリ悪いね」という評価になっていたんで、ただただ損したなと。

あいつ嫌々やってるんじゃないか?みたいに思われたということですか。

そうそう。

結局やるにしても、初めはとりあえず「やります」っていうポジティブから入った方が絶対に周りも気持ちいいし、それが結果的に自分に返ってくるよねっていうことですね。

そのとおりです。

上司も先輩もエスパーじゃない

では続いてのポイント、「Help,Needed構文」について教えてください。

Yes,but構文ではまず「やります」と返事をするようにと言いましたが、とはいえできないこともあるじゃないですか。

これやってって言われても「いや、俺の今の実力じゃ無理じゃない?」ということもあると思うんですよ。

そう思います。

そうなった時に、少なくとも「この部分は助けてほしいんです」ということを意思表明するのが重要だと思っています。

駅で高齢者の方が杖をついて歩いていて、重たい荷物を持っている、だけど階段しかない、という場面に遭遇したとしましょう。

この時、この方を助けてあげようとする人はある程度の割合でいると思うんですよ。

なぜそれができるかというと、その人が困っているのが明らかに分かるからです。

それはそうですね。

だけど、例えば、“若くて元気そうだけど本当は足を骨折している人”とか、“心臓の病気があって階段を上るのが辛い人”なんかには声をかけにくいと思うんですよ。

その差分は何かというと「助けてほしい」ということが明確に見えるかどうか、ということだけです。

上司も先輩もエスパーではないので「助けてほしい」部分があるということは明確に宣言しておいた方がいい。

何を助けてほしいのか、例えば「企画に関して心配があるから助けてほしい」というふうに具体的に相手に伝えるのがHelp Needed構文です。

先輩や上司にお願いしづらい場合はどうすればいいですか?

もし無理なのであれば、「ちょっと時間をください」と言うだけでもいいんです。

とにかく、「こういう手助けが必要です」ということは、ちゃんと言った方がいいですよというのがポイントです。

プライドが邪魔して「いや、自分でできるんじゃないか」って思ったりもしてしまいそうです。だけど、そこは割り切って「いやちょっと無理です」って言うべきなんでしょうか。

「ちょっと無理です」ではなくて、「ちょっとここ、助けてほしいです」って言った方がいいです。

「無理」とは言わないほうがいいってことですね。

厳密に言うと、少し意地悪な言い方になってしまいますが、僕らがビジネスでお願いされることって、ほぼ無理なことはないんです。

「100mを9.5秒で走ってください」と言われたら、無理だと思いますけど、基本的には、現時点で無理と感じるだけで、何かしらのプロセスを経て、何かしらのサポートがあったらできることしか頼まれていないんです。

確かにそうかもしれない…。

ですから「無理です」っていうことは現実的にはなくて「こういう条件とこういう条件があればできます」って言った方が明らかに建設的だと思うんです。

それを、示せるようになるとすごくいいですよね。

「入社までに身につけたい10のポイント」次回はいよいよ最終回。自分の”強み”にまつわるポイントです。

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