何か気づいたところはありますか、白賀さん。

では、何がいいと思いますか？

そうですね。「非常に」、「大変」などがよいと思います。

はい、おっしゃる通りです。社会人も口語では使いますが、エントリーシートでは少しフランク過ぎる感じがします。

それから、資格・免許は正式名称を書きましょう。TOEIC公開テスト800点、普通自動車第一種運転免許ですね。それから、取得年月も書くといいです。

そうです。その場合、800点「取得」となりますね。

こちらは見込みも書けます。取得予定の資格を書かないのは非常にもったいないので、何年何月取得見込みと書いていいんです。

必ず受けてほしいし、受かってほしいというのは大前提ですが、見込みを書けないと免許資格がゼロじゃないですか。それよりは書いた方がいい。教員免許など卒業してから取れるものもありますし。

次はいわゆる「ガクチカ」と呼ばれる項目ですね。この欄は少し文章が長くなりますが、どうでしょう？

はい、直してみてください。

いいと思います。「やっている」という表現を使う方は結構多いんですね。「サッカーをやっていた」とかですね。

「勤めていた」という表現でもいいですし、「続けていた」などと置き換えてもいいかと思います。

おっしゃった通りファミレスは、ファミリーレストランが正式名称。同様に、コンビニはコンビニエンスストア、バイトはアルバイトと表現しましょう。

それが丁寧ですね。そのほかには、面接編でも出ましたが、3行目の「店舗の方が」という表現は、「の方」は必要ないですね。

これはおかしいですね。２回逆接を使うと文がよじれてしまいます。「しかし」を何度も使うのは要注意です。

おっしゃる通りです。「だと思います」が多すぎると自信がないように聞こえますね。

はい、父、母ですね。最近の学生の皆さんはことごとく父親母親っておっしゃるんですよ。

何か照れがあっておっしゃるんだと思いますが、自分の親のことは父が、母が、と書くのが一般的です。

はい、大丈夫です。

おっしゃる通りです。「簡単な会話ができる」でよいですね。他にありますか？

読み手も初見ですから、分かりにくいですよね。一般的に横書きの場合、左から右に目線を送って読みます。

延々と一つの文が続くと読み手を疲れさせますので目安として“2行に1つの句点”を打つようにするとよいです。

これは口頭でも、文書でも同じですが、最初に短めの結論があって、後から理由付けという癖をつけておくことが大事です。この場合も結論と理由の二つに分けるべきですね。

採用担当者と座談会で話した際に、「柔らかいのはですます調だよね」とうかがったことはあります。

でも、「である調」だからバツということはありません。文字数が足りないから「である調」で書きたいという場合もありますよね。

ありません。

よい質問ですね。貴社は書き言葉なので、エントリーシートなどで大いに使っていただいて結構です。御社は話し言葉なので、面接や電話で使うとよいでしょう。

本当にそうなんです。

友達だと自分と感覚が同じなので、できればご両親や就職課の職員、ゼミの先生など社会人にみていただくのがよいと思いますよ。