台風接近前にやっておきたい備え「タイムライン」で

「台風の接近が予想される」その時、命を守るために何をすればいいか。大切なのは状況悪化の前に準備を終えておくことです。最接近予想の少なくとも3日前からやるべきことを説明。記事内にある対策をより詳しく解説したリンクも参考ください。
目次
台風接近「~3日前」⬅ここが重要!!

✅最新情報の確認(気象庁・自治体・防災機関等)
まず大切なのが、台風がいつごろ接近するのか、いつごろから雨や風が強まるのか、こまめに気象情報を確認することです。これは接近前だけでなく接近中も欠かさずに行ってください。予報は定期的に変わります。
「あなたの天気防災」最新の台風情報はこちら>>✅ハザードマップの確認(リスク・避難場所)
雨や風が強まる前に確実にやっておきたいことが、ハザードマップの確認です。お住まいの地域や仕事場、学校のある場所、通勤通学ルートの周辺に「河川の洪水」や「土砂災害」のリスクはないか。また、いざという時に避難する場所はどこにあるのか。イメージしておいてください。
「NHK全国ハザードマップ」はこちら>>「NHK防災これだけは」ハザードマップ調べ方こちら>>
✅備蓄品の確認(水食料・停電対策・感染症対策など)
家庭にある備蓄品を確認してみてください。災害時に「避難所など避難先に持って行くもの(非常用持ち出し袋)」「自宅で生活を続けるためのもの」「停電した場合の備え」など十分にありますか?
接近直前になってあわてて買うのでなく、必要な物をふだんからコツコツそろえておくことが重要です。

「私の非常用持ち出し袋 アナウンサーが紹介」はこちら>>
✅周辺の危険調べ(排水溝・風で飛びそうな物)
自宅の近くの「排水溝」に枯れ葉などが詰まっていませんか?周辺に「風で飛んでしまいそうな物」はありませんか?台風が接近する前に確認し、掃除や片付け(どこにしまうか含め)をイメージしておきましょう。掃除はこの段階でやっておくと安心です。
「NHK防災これだけは」暴風対策はこちら>>✅身近な人と話し合い(危機感 避難先 連絡先を共有)
いざという時、家族や大切な人がそばにいるとは限りません。台風が接近する前の落ち着いている時期に「いざという時どうするか」ハザードマップをもとにリスクや避難先を話し合っておくことが重要です。
避難所の確認や、避難所でなくても親せきや知人、マンションの上の階の人などに「いざという時は避難させてもらうかも・・・」と一声かけておくことも大切です。
「NHK全国ハザードマップ」はこちら>>「NHK防災これだけは」ハザードマップ調べ方こちら>>
あわせて、大切な人と電話が通じなくなった場合などの連絡方法も確認しておきましょう。

台風接近「2日~1日前」

✅避難先を決める
「台風の接近が確実になった」「台風の影響で雨が強くなってきた」こうした場合は、状況が悪化する前に避難先を決めることが重要です。
避難というのは文字通り「難を避ける」とい意味であり、避難所に行くことだけが選択肢ではありません。川や山の斜面などから離れたリスクの少ない場所にある親戚や知人の家のほか、ホテル、浸水の心配の無いマンションの上の階なども選択肢になります(分散避難)。不特定多数の人が集まる避難所で、新型コロナウイルスなど感染症から身を守る方法にもつながります。

✅備蓄 終わらせる・停電の備え
水や食料、衛生用品の備蓄、停電に備えたラジオやライト、電池やバッテリーの用意はこの段階までには済ませておいてください。最も接近している時に入手のため外に出るのは危険を伴いますし、物流もストップして品薄になるおそれがあります。
「災害に備えて備蓄しよう」種類、ポイントはこちら>>「私の非常用持ち出し袋 アナウンサーが紹介」はこちら>>
そして、災害時に何より困るのがトイレです。ほかの備蓄に合わせ必ず用意しておきましょう。

✅暴風対策(片付け・ガラス飛散防止)
自宅に台風が接近する、暴風域に入ることが予想されるとき、暴風対策は不可欠です。自宅の周辺に飛びそうな物(もの干し竿・自転車・植木鉢・ゴミ箱・傘・雑誌など)はないでしょうか?。自分は大丈夫と思っても、ほかの人や家を傷つけたり、停電の原因になったりします。
あわせて窓ガラスが割れないよう、シャッターや雨戸を閉める、段ボールなどで補強するなど準備を進めてください。

✅高齢者など「要支援者」避難開始
高齢者や体の不自由な方など移動に支援が必要な方、幼い子どもなどは、台風が接近してからの避難は、より危険が伴います。状況が悪化する前に避難を始めて下さい。
特に自治体から「高齢者等避難(警戒レベル3)」の情報が発表された場合は、川の近くや低い土地、山の斜面の近くなどから避難を始めるサインです。

台風接近「1日前~最接近」

✅状況が悪化する前に避難開始
繰り返しになりますが、暴風や大雨など状況が悪化してから外に出る避難はかえって危険です。台風が接近すると急激に状況が悪化するので、そうなる前に安全な場所に避難して下さい。
自治体から「避難指示(警戒レベル4)」が発表された場合も、川の近くや山の斜面の近くなど災害のリスクの高い場所にいる人は直ちに避難が必要です。ただし必ず発表されるとは限らないので早めの避難が大切です。
また、生活に欠かせない財産があって心配かと思いますが、雨や風が強まっている、波が高くなっている場合は、畑や水路、海岸などをもう見にいかないで下さい。毎年のように命を落とす人がいます。
「NHK防災これだけは」避難の注意点はこちら>>✅状況悪化時は少しでも安全な場所へ
暴風や大雨で状況が悪化。川の氾濫や土砂災害、浸水の発生など、すでに周囲で災害が発生している、いつ起きてもおかしくないなど、外に出るのがかえって危険な場合は、近くの頑丈な建物・自宅の高い階で崖の反対側の部屋など、少しでも安全な場所に移動して下さい。絶対の安全はありませんが、助かる可能性の高い行動をとって下さい。暴風の時は、窓の少ない部屋に移動して下さい。
「NHK防災これだけは」土砂災害 警戒や避難ポイントはこちら>>「NHK防災これだけは」河川氾濫 警戒や避難ポイントはこちら>>
気象庁の「特別警報」や、自治体の「緊急安全確保(警戒レベル5)」が発表された場合も同じように少しでも安全な場所へ移動して下さい。ただし、これらの情報が発表されることなく災害が発生することも多いので情報を待たないで下さい。

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