「暴風」対策 台風や低気圧の注意点は?

台風や低気圧の接近で大雨とともに恐ろしいのが「暴風」。建物や電柱などを倒壊させることがあるほか、外にあるものが吹き飛ばされてぶつかると、命に関わる被害につながることがあります。暴風の強さごとのリスクや対策をイラストにまとめました。ぜひ保存して参考にして下さい。
目次

「風速とリスク」関係に注目

雨量だけでなく風の強さも確認してください。
✅最大瞬間風速30メートル(時速108キロ)ですと、細い幹の木が折れる 屋根瓦が飛ぶ、ビニールハウスが破れる、道路標識が傾くなどの現象が発生します。
✅最大瞬間風速40メートル(時速144キロ)ですと、木が折れる、看板が落ちる、工事現場の足場が崩落する、トラックが横転するなどの現象が発生します。
✅最大瞬間風速50メートル(時速180キロ)ですと、多くの樹木が倒れる、電柱や街灯が倒れる、ブロック塀が倒れる、建物の外装材が飛散するなどの現象が発生します。
✅最大瞬間風速60メートル(時速216キロ)を上回ると、倒壊する住宅が出てきます。
暴風が吹く中で、外に出るのは危険です。予定を変更して外出を控えてください
「飛びそうなモノ」家にしまう

暴風の中では、家の外にある、もの干し竿・自転車・植木鉢・ゴミ箱だけでなく、傘や雑誌なども凶器になります。
自分だけではなく、誰かにけがをさせたり、停電の原因を作ったりしないようにしましょう。家の中にしまうのが難しい場合は、ひもで固定して飛ばないようにしてください。
「窓ガラス」割れないように

暴風で窓ガラスが割れると、大けがをする原因になります。また、窓から風が吹き込むと屋根は簡単に飛ばされてしまいます。
暴風が予測される場合には、雨戸やシャッター、カーテン閉めましょう。ダンボールを貼るのも有効ですが、対策は風が強まる前に終わらせてください
大阪放送局 災害担当記者 藤島新也
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