水害 台風 避難 知識

5段階の大雨警戒レベル

再生時間 2:29

警報や注意報、避難指示・避難勧告など大雨の際には多くの防災情報が発表されます。しかし、複雑でわかりにくいため、必ずしも住民の避難行動に結びついていないという実態が2018年の西日本豪雨で浮き彫りになりました。このため国は2019年から大雨の際に発表される防災情報を5段階のレベルに分けることになりました。「各レベルはどういう状況なのか?」「いつ避難を始めればいいのか?」みていきます。

警戒レベル

レベル1 最新情報に注意

気象庁は「早期注意情報※」という情報をホームページで発表しています。これは数日先までに気象警報が出る可能性について示した情報です。レベル1の段階ではこうした情報をチェックするなど大雨に関する最新情報に注意して下さい。(※「警報級の可能性」から名称変更)

レベル2 避難方法など確認

気象庁からは「大雨・洪水注意報」が発表されるような段階です。実際に避難することになった場合に、どう行動すればいいのか改めて確認して下さい。自分が住んでいる場所で起きやすい災害の種類をハザードマップで調べたり、避難場所や避難の経路を確かめたりして下さい。

レベル3 高齢者など避難

「大雨・洪水警報」や川の「氾濫警戒情報」などが発表され、自治体からは「避難準備・高齢者等避難開始」という情報が出されます。この情報が発表されたら、お年寄りや体の不自由な人など避難に時間がかかる人は避難を始めて下さい。そのほかの人も避難の準備をしたり自主的に避難を始めたりする段階です。

レベル4 全員避難

土砂災害の危険性がさらに高まって「土砂災害警戒情報」が出されたり、川がいつ氾濫してもおかしくない状況となって「氾濫危険情報」が発表されたりします。自治体からは「避難勧告」が出されます。お年寄りや体の不自由な人だけでなく、対象地域の全員が避難場所など安全な場所に速やかに避難して下さい。
災害が発生するおそれが極めて高い状況となり、自治体が重ねて避難を呼びかける場合に「避難指示(緊急)」が発表されることがあります。この時点でまだ避難していない人は直ちに避難する必要があります。

レベル5 命を守って

既に災害が発生または発生している可能性が極めて高い状況です。川が氾濫して「氾濫発生情報」が出たり、気象庁から大雨特別警報が発表されたりします。自治体が土砂災害などの発生を確認した場合には災害発生情報を出すことがあります。周囲が浸水するなど、すでに避難場所に移動するのが難しい状況となっている可能性があります。周囲の状況をよく確認して、自分や家族の命を守るために最善の行動を取って下さい。

避難のポイント

レベル5を待たない

レベル5になってから避難を始めるのは、手遅れになる可能性があります。レベル5を待たずに、レベル4の避難の情報が出たら全員避難を始めてください。

避難場所への移動が困難な時は

猛烈な雨が数時間降った時などには一気に状況が悪化して、避難勧告や避難指示が間に合わないこともあります。すでに周囲で浸水が始まるなど、遠くの避難場所に逃げるとかえって危険な場合には、近くの安全な場所や建物に逃げることも選択肢の一つです。山あいの中小河川が氾濫した場合には、川からの距離やわずかな標高の差で被害の程度に大きな差が出ることもあります。少しでも安全な場所を探して下さい。
すでに外に出るのが危険な場合には、少しでも命が助かる可能性が高い行動として、建物の2階以上や崖の反対側の部屋に移動する「垂直避難」という方法もあります。

命を守るのは自分

防災機関や自治体などは様々な情報を発表しますが、脅威が間近に迫っているときに行政が1人1人を助けに行くことはできません。大事なことは「自分の命は自分で守る」という意識です。ふだんから住んでいる地域の災害リスクに関心を持ち、災害のおそれがある場合には積極的に情報を集め、早め早めに避難の行動を起こしてください。