2021年08月06日
収束の見えないコロナ禍で続く、22年卒学生の就職活動。
今や採用面接はWEBが主流となり、最終面接までオンラインでという企業が半数以上を占めているという調査結果も。
こうした状況に「一度くらいは対面の面接をしてほしい」という声もある一方で、対面の面接を経験した学生からは、「慣れないので戸惑った」という声もあがっていて…
※以下、「マイナビ2022年卒学生就職モニター調査」
【最終面接までWEBという企業が半数以上に】
企業から内定を得た学生に、最終面接の形式を聞いたところ、「WEB」だった割合は56.9%。「対面」の42.4%を上回りました。(その他が0.7%)
どちらを選択するかは、企業の規模で傾向が見えてきます。
最終面接が「WEB」という割合は、従業員の規模が300人未満の中小企業ではほぼ3割で、対面が7割近く。従業員の数が増えるにつれて「WEB」が増え、5000人以上の大手企業になると7割超と比率が逆転します。
マイナビでは、次のように分析しています。
【対面面接は慣れない?】
コロナ禍で主流になった「WEB」での面接。実際に対面の面接をうけた学生からは、興味深いデータもみえてきました。
「会社の雰囲気や社風を感じ取ることができる」「相手の表情や反応を見て対応できる」など対面ならではの良さを挙げる人は少なくなく、好意的な意見が多いようでした。
一方で、半数近くの人が「交通費がかかる」(44.5%)、「移動時間がかかる」(43.5%)と答え、コロナ禍でアルバイトができないなど懐事情の厳しい学生も多いとみられる中、対面のデメリットを指摘する声もありました。
また、「かなり緊張した」「慣れないので戸惑った」など、対面を経験する機会そのものが少なくなっていることをうかがわせる反応もありました。
【大丈夫?面接での「不適切な質問」】
また、今回の調査では、面接で質問された内容も尋ねています。面接はあくまで本人の資質も見るためのものなので、面接官が聞くには「不適切」とされる質問があるのですが…
「両親や保護者の職業」や「兄弟姉妹や親族について」聞かれたというケースが2割以上あったようです。
「子どもができても働き続けるつもりかどうか」という質問を受けたという人は3.9%でしたが、女性に限ると文系で6.5%、理系で5.8にのぼっていました。
1割以上が聞かれたという「尊敬する人物」は、個人の思想を反映しているものなので不適切とされています。何気なく聞いてしまいがちな質問なので、人事担当者の方は注意が必要かもしれません。
マイナビは、こう指摘しています。
※対象:2022年卒業予定の大学4年生、大学院2年生 期間:2021年6月24日~30日 有効回答:2129人
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