2020年12月02日
ここ数年、大学生の就活では、年々、重要度を増し続けているインターンシップ。
ところが、今回、気になるデータが・・・。
インターンシップの参加率が、現行の就活スケジュールになった2017年卒以降、初めて減少に転じました。重要になっているのに、初めての減少・・・いったい、なぜ!?
マイナビが発表した「2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査」(調査期間:10月15日〜31日、有効回答数:3191人)からこちらの回答結果をみていきましょう。
棒グラフのデータがインターンシップの参加経験者の割合です。
年々増加してきていましたが、ことしは、79.8%と、前年の84.9%から5.1ポイント減りました。
2017年卒以降初めて減少に転じました。
次に、インターンシップへの応募状況をみてみましょう。
折れ線グラフで推移を表しています。
1人あたりの平均応募社数は、7.8社と前年より1.9社増加。
ここ数年でも高い数値になりました。
重要度を増しているインターンシップに参加したいという就活生の行動が読み取れます。
一方で、こちらのデータ。4月〜9月の期間にインターンシップへの参加状況を聞いたところ・・・
「参加した」と回答した人は、前年より13.7ポイントも少ない65.9%でした。
さらに、「応募したが参加できなかった」と答えた人が、前年比6.4ポイント増の15.6%に上りました。
インターンシップに参加したかったけれど、参加できなかったという状況が生まれていたようです。
「応募したが参加できなかった」と答えた人に「理由」を複数回答で聞いたところ…
もっとも多かったのは「選考に落ちた」という答えで、7割強でした。
選考に落ちて参加できなかった人が多くいたようです。
そして、やはり、こちらの理由も上位に。
「中止または延期になった」と答えた人が28.1%。
新型コロナウイルスの影響でインターンシップに参加できなかったという回答が3割近くに上りました。
調査を担当したマイナビHRリサーチ部の東郷こずえさんによると、今年は、例年なら夏休みを中心に実施されていたインターンシップが、中止や延期になったケースも見られたといいます。
インターンシップのオンライン開催が相次ぐなか、WEBへの移行がなかなかできないという理由で実施を断念した企業もあった模様。
志望していた企業のインターンシップが突然、中止に…。ショックが尾を引いて就活へのモチベーションが下がり、その後の活動を積極的に進められなかった、という学生もいたようです。
一方、うまくインターンシップに参加できた学生はその場で多いに刺激を受け、他の企業のインターンにも次々と応募。
こうして、ことしのインターンシップへの参加は二分化が進んだとの分析もでています。
調査にあたったマイナビ東郷さんは「新型コロナウイルスの影響で、多くの大学が通学できなくなり、まわりの就活生がどのような活動をしているのかが見えづらくなってしまいました。そんな中、一人で一歩足を踏み出すのは難しいと思いますが、インターンシップは貴重なキャリア醸成の機会なので、まずはワンデー仕事体験や地元企業のインターンなどといった、自分が参加しやすそうだと感じるものに応募してみてください」と話しています。
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