一見普通なのですが、実はこれ”間違いが多いエントリーシート”です。まず、名前や経歴を書くことが多いですよね。そこから見てみましょう。何か気づいたことはありますか？

よくご存じですね。渋谷区神南二丁目というのは、ここだけなので固有名詞と考えるんですね。だから、二丁目の二は漢数字がいいです。それ以下は算用数字で2番とします。

おっしゃる通りです。都道府県も書いてください。あとはアパート名も書いた方が本当はいいですね。大事な書類が届かないと困りますから。

そうなんです。粗探しをして気づくことがとても大事です。あと、数字が全体としてちょっと小さいところ。

それも入社してからビジネス文書を作る時に大事なことで、やはり統一した方がいいです。

そうですね。文字は見やすく大きめを心がけてください。

空けた方がわかりやすいですよね。同じく住所のふりがなも、”しぶやく”と”じんなん”の間はスペースを空けた方がいいです。

では、その下に進みましょう。

その前に、実は一度学校を卒業してから就職した既卒の場合は職歴を書くのですが、学生の方は職歴は書きません。

既卒の方で職歴があり、かつ直近の仕事を続けている状態の場合、「現在に至る」と書きます。学生の場合、「職歴なし」と書いて、右下に「以上」と書くことが多いかなと思います。

はい、そういうことなんです。

すばらしい。おっしゃる通り。それから学部だけではなく学科も書きたいところですよね、丁寧に。

省略したいですよね。でも、履歴書って究極のビジネス文書なので、きちっと略さず書くんですね。

高校の部分は何か気になりませんか？

そうですね。高等学校とした方がいいですね。

あと、気がつかれましたでしょうか？西暦と和暦がごちゃ混ぜになっていますね。これもどちらかに統一した方がいいですね。

エントリーシートの一番上に西暦と書いてあるので、全部西暦で書きます。こういうところは気を付けてください。履歴書の類って減点法の書類ですから。

正しいかどうかがはっきりしてしまうので、「ああ、間違えてるな、そそっかしいのかな」って、どんどんマイナスされてしまいます。

さて、いよいよ本文です。どんなところに気が付きましたか？

これは「その結果」とすべきですよね。最近はこういう使い方をする学生の方、多いんです。白賀さん、どうぞ。

そうですね。では「部活」という表現はどうでしょうか？

そう、部活動にした方がいいですよね。

おっしゃる通りです。学園祭、もしくは大学祭とするのが良いと思います。

そうですね。普段使っている言葉をうっかりそのまま書いてしまうことが多いんですよね。

これは、限られたスペースの中で、ですます調に体言止めを織り交ぜて勢いを表現していると思います。ですから、この場合は問題ありません。

ええ、朝食の方がいいですね。これだけ見つかれば皆さん、大丈夫だと思います。では次回は右半分の学生時代に力をいれたことや志望動機の言葉を考える時間にしましょう！