文化

医学漫談で人気 ケーシー高峰さん 亡くなる

医学漫談で人気 ケーシー高峰さん 亡くなる

2019.04.10

白衣姿の医学漫談が人気を集め、テレビ番組の司会者や俳優としても活躍したケーシー高峰さんが8日、肺気腫のため亡くなりました。85歳でした。

ケーシー高峰さん、本名・門脇貞夫さんは、昭和9年に山形県で生まれ、日本大学医学部に入学したあと芸術学部に転部し、卒業後、漫才師に弟子入りして芸能界の道に進みました。

白衣姿で聴診器を携え、医学用語を使いながら笑いを誘う医学漫談や、「セニョール」「グラッチェ」などのことばで人気を集め、テレビ番組の司会者としても活躍しました。

俳優としての人気も高く、NHKのドラマ「夢千代日記」や映画の「木更津キャッツアイ日本シリーズ」など多くのテレビや映画に出演しました。

関係者によりますと、去年4月ごろに肺気腫と診断され、療養を続けながら民放の演芸番組に出演するなどしていましたが、8日、福島県いわき市にある病院で亡くなったということです。

地元でも惜しむ声

ケーシー高峰さんの地元の山形県最上町で後援会の事務局長を務めていた五十嵐忍さん(81)は、「最上町であれだけの人はいませんでした。漫談家というだけでなく、刑事役などでドラマにも出ていました。悲しいというよりも、残念だなという気持ちです。5年ほど前に病気をしたと聞きましたが、それまでは病気1つしたことがありませんでした。最上町にも祭りで来てもらって漫談をやってもらいました」と話していました。

ケーシー高峰さんは平成23年に町の「絆大使」に任命されていて、最上町は「笑いを通じて町民に元気をいただきました。亡くなったことは本当に残念です」と話しています。

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