東電刑事裁判「原発事故の真相は」ニュース画像

2審
1審

東京電力の旧経営陣3人が福島第一原発の事故を防げなかったとして検察審査会の議決によって強制的に起訴された裁判。
1審の東京地裁は3人全員に無罪を言い渡し、検察官役の指定弁護士が控訴しました。

情報が入り次第お伝えします

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年表

原発事故 強制起訴をめぐる動き

2002年 7月

政府の地震調査研究推進本部 長期評価 公表
福島県沖含む日本海溝沿いで30年以内にM8クラスの地震が20%程度の確率で発生する可能性があると予測

2007年 7月

新潟県中越沖地震
柏崎刈羽原発 地震後、全7機を停止し安全点検
営業運転再開は2年5か月後

2008年 3月

東京電力
福島第一原発の敷地に最大で15.7メートルの津波が押し寄せるという試算をまとめる

6月

東京電力
最大15.7メートルの津波試算を武藤副社長に報告

7月

武藤副社長
津波対策を保留 さらに時間をかけて専門の学会に検討を依頼するという方針を示す

2011年 3月

東日本大震災
福島第一原発事故発生

2012年 6月

福島県の住民グループなどが東京電力旧経営陣などの刑事責任を問うよう求める告訴・告発状を検察当局に提出

2013年 9月

東京地検
東京電力旧経営陣など40人余りを全員不起訴処分

10月

住民グループ
旧経営陣6人に絞り検察審査会に審査申し立て

2014年 7月

検察審査会
勝俣元会長ら3人を「起訴すべき」と1回目の議決

2015年 1月

東京地検
改めて3人を不起訴処分

7月

検察審査会
3人を「起訴すべき」と2回目の議決

8月

裁判所
指定弁護士を選任

2016年 2月

指定弁護士
3人を業務上過失致死傷罪で起訴

2017年 6月

勝俣元会長ら
3人の初公判

2018年 1月

第2回公判
証人尋問(東京電力社員)

2月

第3回公判
追加証拠提出
第4回公判
証人尋問(東電設計社員)

4月

第5回公判
証人尋問(東電社員 津波対策担当)
第6回公判
証人尋問(東電社員 津波対策担当)
第7回公判
証人尋問(東電社員 津波対策担当)
第8回公判
証人尋問(東電元社員 津波対策統括)
第9回公判
証人尋問(東電元社員 津波対策統括)

5月

第10回公判
証人尋問(地震調査研究推進本部 元事務局職員)
第11回公判
証人尋問(地震調査研究推進本部 元部会長 島崎邦彦氏(地震学者))
第12回公判
証人尋問(地震調査研究推進本部 元部会長 島崎邦彦氏(地震学者))
第13回公判
証人尋問(元東大地震研准教授 都司嘉宣氏(歴史地震学))

6月

第14回公判
証人尋問(元東大地震研准教授 都司嘉宣氏(歴史地震学))
第15回公判
証人尋問(東北大学教授 今村文彦氏(津波工学))
第16回公判
証人尋問(東北大学名誉教授 首藤伸夫氏(津波工学))
第17回公判
証人尋問(東京大学大学院 岡本孝司教授(原子力工学))
第18回公判
証人尋問(東電社員 津波対策担当)

7月

第19回公判
証人尋問(東電社員 津波対策担当)
第20回公判
証人尋問(東電社員 防潮堤設計担当)
第21回公判
証人尋問(東電設計社員 津波解析担当)
第22回公判
証人尋問(電力中央研究所研究員 土木学会原子力土木委 津波評価部会元幹事)
第23回公判
証人尋問(日本原子力発電元社員 津波対策統括)

9月

第24回公判
証人尋問(東電社員 地震対策担当)
調書読み上げ(東電元幹部 原発津波対策部門トップ)
第25回公判
証人尋問(東北大学大学院 松澤暢教授(地震学))
第26回公判
証人尋問(双葉病院 元看護師)
調書読み上げ(双葉病院 医師、福島県職員、自衛隊員)
第27回公判
調書読み上げ(遺族、けがをした自衛隊員等)
証人尋問(双葉病院 医師、ケアマネージャー)

10月

第28回公判
証人尋問(東北大学教授 今村文彦氏(津波工学))
第29回公判
証人尋問 原子力規制庁審査官(当時の原子力安全・保安院で安全審査を担当)
第30回公判
被告人質問 東京電力 武藤栄 元副社長
第31回公判
被告人質問 東京電力 武藤栄 元副社長
第32回公判
被告人質問 東京電力 武黒一郎 元副社長
第33回公判
被告人質問 東京電力 武黒一郎 元副社長 勝俣恒久 元会長

11月

第34回公判
意見陳述(死亡した被害者の遺族)

12月

第35回公判
論告 求刑
第36回公判
被害者遺族代理人 意見陳述

2019年 3月

第37回公判
最終弁論

9月

判決公判
旧経営陣3人全員に無罪判決 東京地裁

東京電力の旧経営陣3人が福島第一原発の事故を防げなかったとして検察審査会の議決によって強制的に起訴された裁判。東京地裁は3人に無罪の判決を言い渡しました。
これまでの審理で証拠調べや21人のぼる証人尋問、被告人質問が行われ、検察官役の指定弁護士は3人に「禁錮5年」を求刑していました。一方、弁護側は無罪を主張していました。初公判から判決まで、2年3か月にわたる裁判の詳細な記録です。

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