2022年07月08日
大手企業が相次いで内定を出していて、2023年卒の7月1日時点の大学生の就職内定率は8割を超え、ほぼ3人に2人が進路を確定させています。
ただ、採用活動を続けている企業も多く、まだ進路が決まっていない人も焦る必要は無いようです。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2023年卒)」より
【内定率は8割超え】
リクルートの調査を基に作成
リクルートの調査によりますと、7月1日時点での大学生の就職内定率は83.3%。
前の年の同じ時期と比べると2.8ポイント増えていて、引き続き高い水準で推移していることがわかります。
【3人に2人が進路確定】
就職先を決めるなどして進路を確定させた人は67.6%。前回の6月12日時点と比べて9.2ポイント増えています。
大手企業などが相次いで内定を出していると見られ、最終的な進路を決める人も増えたようです。
それにともない、内定を辞退した企業の数も平均で1.34社になっています。
一方、複数内定を持ったまま、進路に迷っている学生も増えているようです。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
「自分らしく働ける企業に行きたいという学生が増えているようですが、その自分らしさが何なのかはっきりわからず悩んでいるケースが多いようです。コロナ禍で『これをやり切った』という経験が少なく、周囲と自分を比べる機会も減ってしまったことが原因かもしれません。身近な親や、キャリアセンターの職員などと話をしてみることで、自分が大事にしたい軸が何かを明確にして、納得できる企業を選んでほしいです」
【先輩たちだって…】
内定率が上がってきて、周囲で就活を続ける人が減ってくると、どうしても焦ってしまいますよね。
ただ、22年卒に聞いたところ、「確定している就職先は就活開始前には知らない企業だった」という人が63.1%、6割以上の人が、就活を始めてから出会った企業に就職していることがわかります。
また、4割以上の人が7月以降に就職先を確定させています。
早期内定者による内定辞退も増えていて、追加募集をかける企業も出てきているようですので、これまでを振り返りつつ範囲を広げて活動すれば決して焦る必要はありません。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
「自分が知らなくても、自分の希望とマッチした企業は必ずあるので、視野を広げて情報収集することが大切です。学生の内定辞退により、社員数を十分確保できなかった企業も出てきていて、積極的に追加募集を始めているところも増えています。まだ内定を得ていない人は焦りや不安を感じているかもしれませんが、後半戦も採用意欲の高い企業は多いので、しっかり活動していってほしいです」と話しています。
※対象:2023年卒の大学生 期間:2022年7月1日~4日 有効回答:1303人
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