2020年10月20日
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年とはまったく違う様相を呈したことしの就活。相次ぐセミナーの中止にオンライン面接と、学生たちは手探りの状態で就職活動を進めてきました。例年どおり内定をもらえたの?成功の秘訣は?これまでの就職戦線を振り返ります。
【WEB化に対応せよ!】
まずは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世の中の動きを改めて確認。コロナの影響で面接などがキャンセルされることを意味する「コロキャン」という言葉も生まれました。
<あなたはいくつ分かりますか?ことしの「就活流行語」ランキング>
この間、多くの企業がテレワークを率先して取り入れ、採用活動のWEB化が急速に進むことに。マイナビが就活生を対象に行った調査によると、5月は面接の94.7%がWEBで行われました。
急きょ、初めてのオンライン面接に臨まなくてはならなくなった学生たち。「きれいに映るためにはどうしたらいいの?」「カンペを用意してもバレない?」前例のない、さまざまな疑問に直面することになりました。
<WEB面接 NHK近江アナがやってみた(5)【きれいな映り方は?】>
<WEB面接 NHK近江アナがやってみた(4)【“カンペ”使いたいけど…】>
そして、買い替えたばかりのパソコンの前で練習をしていざ本番。しかし面接の最中に思わぬトラブルが!なんてことも。そんな「あるある」を描写した川柳がこちら。
ほかにも思わずうなずいてしまう川柳がならびました。
コロナ禍で一気に広がったオンラインでの就活。今後も「新しい生活様式」の1つとして定着していくものと見られています。
【インターンシップ=早期内定?】
そしてもう1つのキーワードが「インターンシップ」。近年の就活を語るうえで年々重要さが増しています。
マイナビの調査によると、21年卒でインターンシップに参加した学生は85.3%。1人当たりの平均参加社数は4.9社と、いずれも過去最高を記録しました。
こうした中、見えてきたのがインターンシップと内定を得た時期の相関性。
上記は、6月中旬までの内定を得た学生の時期を、インターンシップ参加の有無で表したグラフです。インターンシップに参加した学生の62.3%が、5月の大型連休までに内定を得ています。これに対し、参加しなかった学生の同時期までの内定率は33.3%にとどまりました。
インターンシップに参加した学生の方が、早期に内定を得ているケースが多いことが数字に表れています。
こうした傾向は、就職活動の開始時期からも明らかに。
こちらは、ことし8月時点で、就職活動をいつから始めたのかを内定の「ある」「なし」で比較した結果。「内定あり」と答えた人のうち、36.8%が夏のインターンシップが行われる6月から8月にかけて就活を始めています。
一方、企業の採用説明会が解禁となる3月以降に就活を始めた人はというと…。内定がある人は9.8%に対し、内定がない人は20.4%。およそ2倍の差がありました。
こうした状況についてマイナビの担当者は次のように分析します。
「WEB化」への適応と「インターンシップ」への参加。これからの就活においても引き続き、大切な鍵となりそうです。
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