2023年02月10日
24年卒の就職活動がいよいよ本格化。就職情報会社の調査では、2月1日時点で約5人に1人の学生が内定を得ているという結果も。
いっそうの早期化傾向が伺える24卒の就活。現状を詳しく見ていきます。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2024年卒)」より
リクルートの調査によると、24年卒の大学生の就職内定率は、2月1日時点で19.9%。
去年の同じ時期を6.4ポイント上回り、現在の選考スケジュールになった2016年以降(2017年卒)で最も高い水準となりました。
約5人に1人の学生が内定を得ているという結果となっています。
背景には、新型コロナの影響が比較的落ち着き、採用数を増やそうという企業の動きが顕著になっていることがあるようです。
また、選考のオンライン化が進み、企業の採用活動が効率化していることも影響している様子。
では、どんな業種で内定が多く出ているのかを見ていきます。
<内定取得先企業の業種>(2月1日時点・上位抜粋)
○情報通信業…23.7%
○サービス業(他に分類されないもの)…17.6%
○小売業…15.7%
○機械器具製造業…10.1%
○製造業(機械以外)…9.5%
○飲食店・宿泊業…7.4%
○卸売業…5.0%
○不動産業…5.0%
「情報通信業」「サービス業」「小売業」が例年と変わらず上位に。
一方、コロナの影響から回復傾向にある「飲食店・宿泊業」のほか、「卸売業」「不動産業」は去年から増加しています。
全体としては、業界を問わず、採用の動きが早まっている傾向にあるようです。
この内定率、地域によってどのくらい違いがあるのでしょうか。
関東・中部・近畿の3つの地域にフォーカスをあてて見ると、それぞれの地域に住む学生の内定率は以下のような結果になっています。
関東…26.7% 中部…22.5% 近畿…16.7%
一方、上記以外の地域の内定率は7.6%。
東京・名古屋・大阪の3つの大都市を抱える地域の内定率が突出している結果となっています。
就職活動の早期化の傾向は、学生の活動状況からも見て取れる様子。
現在の活動状況について尋ねたところ「エントリーシートなどの書類を提出した」「Web上の面接を受けた」「面接など対面での選考を受けた」などの回答率はいずれも去年の同じ時期の調査を上回り、選考段階に進んでいる学生が増えていることが伺えます。
ただ、これから本腰を入れようと考えている人だってたくさんいると思います。でも大丈夫、焦る必要はまったくありません。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
今から準備を進めれば十分に間に合うので、焦らずしっかりと準備を進めていくことが重要です。自分自身の人生や将来をしっかりと見つめることと、どんな企業や仕事が向いているのかをしっかり考える時間を確保しましょう。
3月からは企業の採用活動がいっそう本格化していくので、スケジュールや体調管理に気をつけていきましょう。
※対象:2024年卒の大学生 期間:2023年2月1日~6日 有効回答:990人
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