以下は、23卒の学生に対する感想を企業側にたずねた結果。

「就業意識の低い学生が増えたか」という問いについて、「そう思う」と答えた企業が32.4%。

一方、「そう思わない」と答えた企業は33.3%と、それぞれ同じような割合となりました(いずれも、「どちらかといえば」の回答を含む)。

しかし、業界や企業、仕事内容への理解が不足している学生が増えたと感じるかについては、どの項目も「そう思う」が「そう思わない」の割合を上回りました。

また、「就業意識や企業理解などが高い学生と、低い学生の差が開いた」と感じる企業の割合が7割近くになり、多くの企業で学生の「二極化」が進んだと感じていることがわかる結果となりました。

いったい、どういうことなのでしょうか。企業側の具体的な声の一部を見ていきます。

コロナ禍で会社説明会もオンラインが主流になり、録画済みの説明会を見て自分の知りたいポイントだけをかいつまんで確認したり、倍速で見たりする学生も多いそう。

多くの説明会に参加しやすい一方、1つ1つの企業に対する理解度が低くなりがち。そんな傾向が、このような企業の意見からかいま見えます。

また、学生たちの熱意があまり感じられない、というような意見も目につきました。

もちろん、これは一部の企業の声で、上記にあてはまらない学生がたくさんいることも事実です。

ただ、以前よりも福利厚生やリモートワークの可否など、働く場所の環境を重視する学生が増えている傾向はあるようです。

※対象:全国の主要企業　期間:2022年6月27日～7月5日　有効回答:1208社