2019年06月07日
売り手市場を背景に、多くの企業が早い時期から内定を出し、“早期化”しているとされた2020年春卒業予定の就職活動。就職情報会社「マイナビ」が5月末に実施した調査では、内定率は61.8%と半数を上回った。ただ、内定がある学生の半数がまだ就職活動を続ける意向で、6月以降、大手企業の選考結果を待って就職先を決める学生が多そうだ。
大学生や大学院生を中心とする2020年春卒業予定の就職活動。経団連の指針では、6月1日が面接などの選考の解禁となっている。
この直前に実施された調査では、回答者の61.8%が内定があると回答した。(『マイナビ2020』の会員に対するWEBアンケート。実施日5月25日~5月31日 来春卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生、有効回答数 7,375名)
傾向としては、理系の方が内定率が高く、理系男子70.2%、理系女子70.0%に対して、文系男子57.8%、理系女子56.0%だった。マイナビは「理系の学生はそれぞれ研究分野があるため、やりたいことがはっきりしています。最初から自身の研究に近い企業に絞って就職活動をして、内定をもらった場合も意思決定が速いことが内定率の高さにつながっている」と分析する。
また、調査では内定を得た学生のうち、半数は就職活動を続ける意向だった。就職活動継続の回答者は、未内定者を含め72%にのぼり、6月以降、大手企業の選考結果を待って就職先を決めるとみられる。
一方、ことしの就活は、多くの企業が実質的な選考を進めていて、内定出しが去年より早い傾向だったが、今回の調査では、ほぼ去年並となった。
マイナビは「3月、4月と優秀な学生への内定のタイミングはやや早まりました。ただ、5月は企業も内定を出し切った感があり、一旦落ち着いた感じです。結局、5月末までに出す内定数の総数は例年と変わっていないということではないでしょうか。未内定者も落ち込まず、6月からの本格採用で頑張れば結果が出てくるのでは」と話している。
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