Q.子どもへの接種は?安全性は?

A.
日本国内で新型コロナウイルスの接種の対象となっているのは、接種の日に12歳以上の人です。

国内ではファイザーのワクチンは12歳以上、モデルナのワクチンとアストラゼネカのワクチンは18歳以上で接種が可能になっています。

アストラゼネカのワクチンは、実際に接種を推奨する年齢はまだ決まっていません。

子どもへの接種について、日本小児科学会と小児科の開業医などで作る日本小児科医会は2021年6月16日、オンラインで合同の会見を開き、それぞれの見解を公表しました。

それによりますと、健康な子どもへのワクチン接種について、感染対策で子どもの生活がさまざまな制限を受けていることや、感染した場合にまれに重症化することがあること同居する高齢者がいる場合には感染を広げる可能性もあることから接種する意義はあるとしました。

ただ、子どもは新型コロナウイルスに感染しても比較的軽症であることなどから、ワクチンを接種する際には子ども本人と養育者がメリットとデメリットを十分に理解していることや、接種の前から後まできめ細かい対応を行うことが必要だとしています。

また、海外では、子どもで発熱や接種した部位の痛みなどの副反応が出るケースが比較的多く報告されているとしてきめ細かい対応を行うためにできれば個別接種が望ましいとしています。

一方、基礎疾患のある子どもについてはワクチン接種で重症化を防ぐことが期待されるとしていて、健康状況をよく把握している主治医と養育者の間で体調管理について接種の前に相談することが望ましいとしています。

(2021年6月28日時点)