2021年04月01日
新年度がスタートした1日、大手商社では、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、入社式をとりやめる代わりに経営トップやオンラインで結んだ海外拠点の駐在員らが新入社員を迎え入れ、門出を祝いました。
東京 港区にある伊藤忠商事の本社の正面玄関には、午前9時ごろから岡藤正広会長と石井敬太社長が立ち、115人の新入社員を一人ひとり迎え入れました。
およそ300本の桜の切り花が飾られた玄関には、大型のモニターが2台設置され、上海やシンガポールなど海外12か所の拠点にいる駐在員らともオンラインで結びました。
新入社員らは多くの拍手に包まれる中、トップらに一礼すると緊張した面持ちで配属された職場へ向かいました。
食料関連の部署に配属された新入社員の藤原妃奈子さんは「コロナ禍にもかかわらず、このような場を設けてくれて、うれしい気持ちでいっぱいです。商社の一員として責任と誇りを持って仕事に挑みたいです」と話していました。
岡藤会長は「一生に一度の入社の日を記憶に残る一瞬にしたいと思い、このような場を設けました。会社に入ったからには、脇目も振らず、一生懸命に与えられた仕事をマスターしてほしい」と激励していました。
一方、静岡県富士宮市にある観光牧場の運営会社の入社式では、新入社員が恒例の羊の毛刈りに挑戦しました。観光牧場などを運営する富士宮市の「朝霧ハイランド」は「学生からひと皮むけた立派な社会人になってほしい」という願いを込めて、毎年入社式で新入社員の登竜門として羊の毛刈りを行っています。
市内の観光牧場「まかいの牧場」で開かれた入社式には、8人の新入社員が出席し、先輩のサポートを受けながら刃の長さが15センチほどのはさみを使って毛刈りに奮闘していました。
会社によりますと、毛刈りは羊にとって熱中症を避けるために重要な作業だということで、31日に刈り取ったおよそ2キロの羊毛は、糸やフェルトにするということです。
入社式ではこのあと代表の新入社員に、牧場の清掃で使う竹ぼうきや、ちりとりが贈られました。新入社員の女性は「緊張しましたが、羊に我慢してもらっていたので急いで刈りました。動物に慕ってもらえるよう仕事に励みます」と話していました。
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