2020年11月24日
ことしの新入社員たちが社会人としての第1歩を踏み出してから半年余り。職場で思い通りのスキルアップに励んでいる人もいれば、「こんなはずじゃなかった」と思い悩んでいる人もいるはず…。新社会人を対象に実施した去年のアンケート結果から、入社半年後の「満足度」を見ていきます。
(以下、マイナビ「入社半年後の影響分析」より 調査期間:2019年10月24日~11月4日 対象:学生就職モニターを務めていた2019年卒の新社会人 有効回答:623人)
【現実はつらいよ?】
まずは、勤め先に対する総合的な満足度について、内定を得た時と入社半年後で比べました。
内定をもらった企業に対して「満足」と答えた割合は53.9%。「やや満足」も合わせると87.2%が、就職先に満足感を覚えていました。
それが、入社半年後になると…。「満足」の割合は26.1%と半減。「やや満足」を合わせても、満足感を感じているのは67.5%という結果に。
【配属先はどう?】
なぜ、このような結果になったのか。「配属先」の満足度との関連性をみていきます。
内定時と比べて入社半年後の満足感が「上昇」していた人たちを対象に「配属先の満足度」について尋ねたところ、89.9%が「満足」あるいは「やや満足」と回答。「不満」「やや不満」は1.4%でした。
一方、内定時と比べて入社半年後の満足度が「下降」していた人たちを対象に「配属先の満足度」について尋ねたところ、「満足」「やや満足」の回答は54.1%にとどまり、「不満」「やや不満」と答えた回答も18.1%ありました。
【今の職場 自分に合っている?】
次に、「自分が職場と合っているか」について比較した結果です。
内定時と比べて入社半年後の満足感が「上昇」していた人たちでは、82.9%が「合っている」「ほぼ合っている」と回答。一方、「下降」していた人たちでは、50%にとどまり、「合っていない」「やや合っていない」という回答も目立ちます。「ここが自分の居場所だ」という実感も、仕事の満足感を得る要素の1つとなっているようです。
【将来のキャリアが描けるか】
そして、「将来のキャリア展望」でも差がでました。
内定時と比べて入社半年後の満足感が「上昇」していた人たちでは、60.8%が「十分実現できそう」「やや実現できそう」と回答。一方、「下降」していた人たちは29.4%という結果に。
「将来、なりたい自分になれるかどうか」。これも、仕事の満足度を高める大切な要素です。
いずれも当然といえば当然の結果ですが、こうして改めてみると、仕事に対して満足している理由、不満を感じている理由がよく伝わってきます。
【ミスマッチを防げ】
おのずと、こうした結果は転職志向の有無にも影響を与えるようで…。
チャンスがあれば転職してキャリアップしたいかを尋ねたところ、満足度が下降していた人たちでは51.0%が「したい」と回答。満足度が上昇している人たちでは36.2%でした。
マイナビの担当者は、「企業側が内定者に対し、事業方針や社風がしっかり伝わるよう工夫をし、ミスマッチを防ぐ努力をすることが大切だ」としたうえで、「対面でのコミュニケーションの機会が減少しているコロナ禍では、こうしたケアの重要性がさらに増している」と指摘しています。
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