2020年09月03日
新型コロナウイルスの影響で経済の先行きが不透明、かつ不要不急の外出を避ける社会状況の中、大学3年生の就活シフトが一段と進んでいるようだ。
8月に内閣府が発表した実質GDP 年率換算-27.8%。
世界的な金融危機につながったリーマンショックのあとの2009年1月から3月に記録したマイナス17.8%を超え、比較可能な1980年以降で最大の落ち込みに。
雇用への影響も心配される中、大学生の就職活動状況も変わりつつある。
【8割超がインターンシップに応募】
就職情報サイトのマイナビは、サイトに登録している2022年卒の学生を対象に7月の就職活動について調査し、5015人が回答しました。(7月20日~31日実施)
Q.これまでにインターンシップに応募したことがありますか?
A.「応募したことがある」85.9%
回答したのは、マイナビに登録している学生なので、就活への意識は高いとはいえ、インターンシップへの参加を希望する学生が多くいることが分かる。
さらに、この質問でも・・・。
Q.実際に(インターンシップに)参加したことがありますか?
A.「参加したことがある」24.7%
大学3年生の7月までの時点で、4人に1人がインターンシップに参加している状況です。
回答した学生の、各月の活動状況をもとにすると・・・
6月:業界研究 自己分析
7月:インターンシップのエントリー
8月・9月:インターンシップへの参加
といった過ごし方が多くなっているようです。
特に、ことしは、新型コロナウイルスの影響で、7月に実施される定期テストが少なかったことや、サークル活動や旅行などもしづらい夏になっていることも、インターンシップへの参加をよりいっそう高めている背景になっているようです。
【WEBでも満足】
では、就活生はどんなインターンシップに参加しているのでしょうか。
7月中にインターンシップに参加した学生(1117人)を対象に開催形式を聞いたところ、73.9%が実際には会わず「WEBのみ」の実施との回答でした。
新型コロナウイルスの影響で2021年卒の就活では、企業説明会や実際の面接など多くの採用過程がWEBに切り替わりましたが、22年卒の就活でもWEBが中心となりそうです。
では、WEBでのインターンシップの満足度は?
「満足できた」「どちらかというと満足できた」と答えた割合は合わせて90.2%。
参加した学生はWEBであっても高い満足度を得たと回答しています。
「満足できた」と答えた学生の意見です。
地方学生にとって機会が得られやすいという声や、実践的な形式での開催が満足度につながったという声もあります。
もちろん、100%満足というわけではなく、戸惑いの声もあるようです。
WEB化で、企業側にはより工夫が求められているようです。
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