2020年05月22日
緊急事態宣言が全国に出された4月。学生の就職活動にも大きな影響が出ました。イベントや対面での面接はいったん中止に。WEB化の流れも顕著です。就職情報サイトのマイナビが就活生を対象に行った調査をもとに見てみます。(実施期間:4月24日~30日 回答:2190人)
【就活に遅れ】
自己分析や企業のセミナー、面接など、就活の各工程について、4月に行ったかどうか聞いたところ、ほぼすべての工程で去年の4月に比べて減少しました。
外出の自粛が呼びかけられる中、WEBではない対面の企業セミナーへの出席は激減し、参加したのは18.6%の学生にとどまりました。
また、面接のWEB化が進んだものの、実際に面接の実施を中断している企業もあり、1次面接と最終面接を受けた学生は、いずれも10ポイント以上減少しました。
調査を行った担当者は、学生と企業ともに二極化を指摘します。
◎マイナビ HRリサーチ部 石田力さん
【面接の実施 9割がWEBに】
緊急事態宣言の下で一段と加速したのが、WEB面接です。
面接を受けたうち、WEB面接だった会社の割合を調べたところ、3月は36.8%でしたが、4月は87.9%に急増。
緊急事態宣言の間、およそ9割の面接がWEB面接だったことになり、もはや当たり前になった印象です。
【就活費用が激減】
就活の停滞とWEB面接の普及で大きな変化が起きたのが、就活にかかる費用です。
3月と4月にかかった就活の費用について、19年卒と20年卒の学生の場合、7万円以上かかっていましたが、21年卒に関しては2万6690円にとどまっています。
3分の1程度に減少しました。
特に、このうち4月にかかった費用に限ると、わずかに4055円。
対面でのセミナーや面接がなくなったことで交通費が減ったことに加えて、WEB面接が中心となり、スーツを購入する数が減った可能性もあります。
一方で、新型コロナウイルスの影響でアルバイトができなくなった学生も少なくありません。
調査担当者によると、従来はアルバイトの収入から就活の費用を捻出する学生も多かったということで、就活に使えるお金が減っている可能性も指摘しています。
【対面の面接重視から変化?】
新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言で外出自粛が求められ、学生も企業も過去にない対応を迫られました。
調査担当者は、学生も企業もWEBを使った就活に対する抵抗が減り、対面の面接を重視する就活のあり方に変化の兆しが見られるといいます。
◎マイナビ HRリサーチ部 石田力さん
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