新型コロナウイルスで大きな影響が出ている2021年卒の就活。
就職情報大手「マイナビ」の調査では、「今年の就職活動は先輩より“厳しくなる”」と回答した学生は、前年の2倍以上にあたる63.2%に上った(前年+37.4ポイント)。

「厳しくなる」理由を複数回答で尋ねると…
▼企業によって就活スケジュールが大きく違いそうだから(42.9%)
▼景気が悪くなると思うから(35.5%)
▼選考開始までの期間が短くなるので準備不足になる(29.9%)
▼企業の採用人数が減ると思うから(20.9%)
▼その他(51.4%)

「その他」を選んだ学生からは新型コロナウイルスの影響について以下のような不安が…
▼会社説明会の中止などがあるから
▼地方学生は企業と会う機会がさらに減る

一方、「楽になる」と答えた学生は5.8%。
理由は「売り手市場だと思うから」、「インターンシップに行ったから」など。

また、「変わらない」と答えた学生は31%。

調査を行ったマイナビは「就職活動をスタートしたさなかに説明会の中止が相次いだ学生と、すでにインターンシップなどで企業と接触していた学生との間で感覚に差が出ている」と分析。
その上で「企業と学生が物理的に接触する機会は減少したが、ウェブを活用したセミナーや採用活動を検討・開始している企業も多い。学生は志望業界を絞り込みすぎず、広い視野を持つことが就職活動を進めるヒントになる」と指摘。

調査は就職情報大手「マイナビ」が実施。来年春に卒業する大学生や大学院生が対象、2678人からインターネットで回答を得た(調査期間:2020/2/25~2/29)。