2020年01月23日
3月の採用情報解禁を前に、一部ではすでに本格的に動き出している2021年卒就活。就職情報会社ディスコが、1月1日時点の内定状況を調べたところ、「内定を得た」との回答が7%に上ったことが分かった。学生も企業も事実上、夏のインターンシップを就活のスタートとして捉える傾向が強まっており、採用選考の前倒しが加速している。
◆インターンシップから本選考へ
2021年卒の大学生、大学院生1248人を対象としたディスコの『キャリタス就活2021 学生モニター調査』(調査期間2020年1月1日―7日)によると、「内定を得た」との回答は、前年同期の4.7%を2.3ポイント上回る7%に達した。また、内定取得者の78.2%が、インターンシップに参加した企業から内定を得たと回答。
同様に1月1日現在で、採用の「本選考を受けた」企業の有無を尋ねたところ、前年比5.9ポイント増の35.2%がすでに本選考の経験があることがわかった。うち、インターンシップ参加企業の本選考を受けたと答えた人は72.4%で、インターンシップが早期選考の一環となっている現状がうかがえる。
◆半数に早期選考の案内も
さらに、インターンシップ参加経験を持つ学生(88.9%)を対象に、インターンシップ参加後に企業側からアプローチを受けたかを尋ねたところ、「アプローチを受けた」学生は前年比4.2ポイント増の90.2%に達した。内容としては、「インターンシップ参加者限定セミナーの案内」が63.7%で最も多く、次いで「インターンシップ参加者限定インターンシップの案内」が57.9%。3番目には「早期選考の案内」(53.1%)が入った。
実質的にすでに本選考まで就活を進めている学生が3人に1人を占める中、「3月の就職活動解禁までの準備の進め方」を尋ねたアンケートには、55.5%の人が「早期選考を受けたい」と答えており、出遅れたくない学生の焦りが浮き彫りに。
一方、「志望業界・志望企業への理解を深めたい」(60.7%)や「インターンシップにたくさん参加したい」(57.6%)などと答え、就活本格化を前にしっかり準備をしたいという学生も少なからずみられた。
調査にあたったディスコは「内定を得ていたとしても、本命の企業の選考はこれからという人が多数ということではないか。最近増加傾向にある内定辞退が2021年卒の就活でも増える可能性がある」と分析している。
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