750社以上が集まり、最新の技術や製品を披露する展示会「CEATEC」。
この展示会に学生向けのコーナーが初めて設けられる。
売り手市場、学生の大手志向と言われる就活状況の中、キラリと光る、企業探しや仕事選びにつなげてほしいという狙いだ。

「CEATEC」は10月15日から18日まで千葉市美浜区の幕張メッセで開かれ、電機メーカーやIT企業、金融、建設会社などさまざまな業種から750社以上が参加。

それぞれの企業がブースを設置し、AIやIoTといった最新技術を使った製品やサービスを展示する。

今回、初めての試みとして、会場に学生向けのコーナーが設けられる。

ここでは、学生に会場を紹介する相談デスクがあり、部品メーカーなどの産業の上流から、最終製品やサービスなど下流の企業まで、順番に見学できるおすすめのルートの案内や、学生の興味にあわせた企業の紹介などを行う。

また、主催団体の担当者らが業界ごとに最新の動向を紹介するステージや、実物の電気自動車も展示する。

学生にとってはふだんは知る機会の少ない、企業間での取り引きを行ういわゆるBtoB企業の紹介も実施する。

CEATECは、国内で開かれる企業の展示会として最大規模で、特に、これから就職活動が本格化する
2021年卒の学生にとっては、仕事選びや業界研究に役立つかもしれない。

主催するJEITA=電子技術産業協会の石崎芳典さんは、「一般的な就活イベントでは分からない、実際の製品やサービス、これからどんなビジネスをするのか体験できる機会なので、学生も気軽に訪れてほしい」としている。