2019年10月08日
就職情報会社マイナビは、来年卒業予定の大学4年生と大学院2年生を対象に「あなたの就職活動を漢字1文字で表すと」というアンケートを実施した。
(「2020年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況」調査期間:8月26日~31日、有効回答数1591名)
「意外」?「順当」?みなさんの目にはどう映るでしょうか?
まずは結果を。
「2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」より作成
1位は、「楽」。
意外?順当?得票率は、6.85%と去年から約1ポイント落としたものの、売り手市場を反映した結果か、7年連続でトップ。
「楽」を選んだ理由を聞くと「就活を楽しめた上に、簡単に内定を取れたから」(日本大学)のように“簡単だった”という意味や「色々な人と関わることが出来て楽しかったから」(神奈川大学)のように、“楽しかった”という意味のほか「より楽な生活ができる仕事を探した」(下関市立大学)といったコメントも寄せられた。
2位は、「苦」。
7年連続2位の「苦」。トップとの差は縮まったが、リーマンショックの余波が残る2012年の調査でトップになって以来、首位の座を譲ったまま。
「金銭面、精神面、肉体面すべてが今まで生きてきた中で一番苦しかったから」(神戸大学)、「実際に始まると自分の見通しの甘さに気づかされた」(宇都宮大学)、「バイト、学校、遊びなどの生活のバランスを保ちつつ就職活動をすることが辛く苦しかったため」(和光大学)などの声が寄せられた。
3位は、「疲」。
こちらは、去年の調査でトップ10から消えていたが、再浮上。
「成長すると同時に自信も喪失した」(早稲田大学)、「心身および金銭的にも疲弊したから」(東京工科大学)といった声のほか、「移動にとても時間がかかって疲れることが多かったから」(金沢大学)など、地方在住の学生からの切実な声も寄せられた。
4、5位には、「耐」「悩」と、ネガティブが漢字が順位を上げた。
6位からは以下のようになった。
「2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」より作成
6位の「考」、7位の「成」、9位の「知」はそれぞれ、自分について深く考えたり、成長したり、自分を知ったりというポジティブな意味で挙げた人が多かった。
一方で、8位の「辛」では、ずばり「就活は辛かった。自分と向き合うことを避けてきたのでとってもつらかったです」(関西大学)という率直な感想も。
同率9位の「迷」には、「内定を頂いても、その企業へ入社を決めていいのか悩んだため」(聖徳大学)という、“内定ブルー”なコメントもあった。
ランキング外の少数回答でも…
「妄」:「根拠のない自信、日本社会への希望と期待、活躍する将来像。これをいかに『妄』信しきってポジティブでいられるかが極めて重要だから」(慶應義塾大学)。
「俺」:「他人は他人なので」(立命館大学)。
「差」:「田舎学生と都会学生の差が如実に出ているなと感じた就職活動だったから」(山形大学)。
「疑」:「今までの積み重ねた努力より、いかに面接で上手く話せるかだけが重視されている就職活動に疑問を抱いたから」(日本大学)など、就活模様を映すユニークな視点がみられた。
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