調査によると、この春に卒業する大学生の就職内定率は、卒業時点で96.8％。

前の年と同じ水準で、最終的に9割を超える学生が内定を得た形となりました。

就活が早期化したと言われる中、学生のみなさんは実際のところ、いつ内定を取得したのでしょうか。

民間企業への就職が決まった学生に聞くと、「初めて内定を取得した時期」で最も多かったのは3月（19.6％）で、前の年と同じ結果でした。

しかし、「入社を決めた企業から内定を取得した時期」は4月（16.7％）が最も多くなりました。

去年は5月・6月が最も多かったことから、ピークの時期が1～2か月ほど早まったことがわかります。

学生が志望度の高い企業の内定をより早い時期に取得した形で、企業の選考や内定を出すスケジュールが、いっそう早期化したことがうかがえます。

就活するにあたり、もともと知っている企業に勤めたいと思う人もいるかもしれません。

ただ、実際に入社を決めた企業について聞いてみると…。

半数を超える学生が、就活を始める前には知らなかった企業に就職を決めたことがわかります。

“知らない企業”との出会いは、就職情報会社のサイトや大学のキャリアセンターのほか、企業からのスカウトがきっかけとなることも多いようです。

知名度にこだわらず、自分に合う企業を幅広く探すことが大切ですね。

最後に、この調査結果を受け、就活まっただ中の25年卒の学生に向けて、リクルート就職みらい研究所の栗田所長にアドバイスをもらいました。

就活を多くの企業と接点を持てるいい機会ととらえて、頑張っていきましょう！

（※調査について）
対象　2024年卒の大学生　期間　2024年3月15日～18日　有効回答　964人

取材・編集：永野亜希

（「ラジオで開講!NHK就活応援ニュースゼミ」で放送予定）