2023年10月17日
コロナ禍での様々な制限が緩和され、企業の採用意欲も旺盛とされている24年卒の就職活動。学生がことしの就活を漢字1文字で表すと…。トップ10に入った漢字から見えることしの傾向は?
※「マイナビ2024年卒学生就職モニター調査(8月の活動状況)」より
24年卒の学生に、ことしの就活を漢字1文字で表してもらった結果がこちら。
まずは、1位から5位です。
1位は「楽」でした。2年連続です。
ここ数年の結果を見ると、新型コロナの影響が特に大きかった21年卒と22年卒は「苦」が1位でしたが、その後は「楽」が1位となっています。
選んだ学生たちは…
▽面接等で自分をどう表現しようか、試行錯誤しながら取り組んだことにやりがいを感じたとともに楽しさを感じた。
▽大変なことはたくさんあったが、なんだかんだ楽しかった。この先でいろんな業界の企業の人と話したり、本社に入ったりできる経験はなかなかないと思うので貴重な時間だった。
面接などでのオンラインと対面の併用というスタイルも定着。ことしは企業の採用意欲が旺盛ということもあり、就活を前向きにとらえる学生が多かったことがうかがえます。
そうはいっても、就活はやはり苦労が多いものですよね。
2位は「苦」でした。
選んだ学生からは…
▽面接で落ち続けて苦しみ、研究が進まず苦しみ、時間のやりくりで苦しんだから。
▽これからの人生を変える大事な局面。プレッシャーややらなければならないことが多く苦しいから。
学業と両立しながら就活することの厳しさ、プレッシャーを受ける学生の切実さがうかがえます。
3位は「耐」、5位には「疲」がランクイン。
24年卒の学生は、大学生活のほとんどをコロナ禍で過ごしたため、ガクチカに苦労した人も多かったのではないでしょうか。2位の「苦」とあわせて、上位には就活の大変さを感じさせる漢字も多くなっています。
また、4位は「努」でした。
学生からは「努力した分、成果は出ると思ったから、何事にも諦めず最後までやり抜いてきた」といった声が聞かれました。
続いて、6位から10位です。
順位と、それぞれ選んだ学生の声は次のとおりです。
▽6位「辛」:選考で落ちるのも、待つ間も辛いから。
▽7位「縁」:就職活動は結局、自分と会社の相性が合うか、縁があるかだと思ったから。
▽8位「忙」:研究と就活の両立が出来なかった。就活にかけられる時間が少なかった。
▽9位「早」:周りよりも早く行動を起こし、早期選考で内々定をもらい、そのまま就活を終えたから。
▽10位「運」:就活は面接官との相性などによって大きく変わると感じることがあったので、運が影響していると思ったから。
就活に対して抱く印象は、本当にさまざまですね。
また、トップ10以外の意見では、こんなものも…。
▽「亀」:人と比べるとかなりスローペースだったが、自分なりにある程度は頑張れて無事に内定を得られたから。
▽「地」:地元で地道にやりたい。
▽「量」:とにかく量を求めて行動していたため。
まとめると、1位が2年連続で「楽」となった一方、5位の「疲」、6位の「辛」など、就活の大変さを感じさせる漢字の順位が去年より上がりました。9位の「早」が8年ぶりのランクインとなったのも特徴的でした。
みなさんが共感できる1文字はありましたか?
※対象:2024年卒の大学生・大学院生 期間:2023年8月25日~31日 有効回答:1629人
取材・編集:永野亜希
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