リクルートの調査によると、24年卒の大学生の就職内定率は6月1日時点で79.6%。去年の同じ時期を6.5ポイント上回っています。

就職活動の早期化や企業の高い採用意欲を背景に、引き続き過去最高の水準で推移する結果となっています。

地域別に見ると関東は82.8%、中部が82.3%、近畿が80.1%、その他地域が69.7%。

特に大手企業が多く立地する大都市圏を中心として、採用活動が活発に行われていることが伺えます。

さらに、6月１日に採用面接が政府で決めたルールで解禁されたことから、今後もさらに、内定を出していく動きが見られそうです。

次にどれだけの学生が活動を続けているのかについて見ていきます。

6月1日の時点で就職活動を継続していると答えた学生は45.6%、全体の半数近くに上りました。

内定率が８割近くになったとはいえ、まだまだ多くの学生が就職活動を継続していることが数字からも見て取れます。

そして、すでに内定をもらった学生だけに限定して尋ねたところ「就職活動を継続している」と回答した学生は34.2％。

より志望度の高い企業の内定をもらおうと、内定取得者の約3人に1人が活動を続けているという結果になりました。

そして、こうした状況の中、多くの企業が懸念しているのが今後の「内定辞退」の増加です。

すでに内定を取得している学生のうち、6月1日時点で複数の内定を保有したままの状態でいる学生は20.7%。

今後、こうした学生が最終的な就職先を決めて内定辞退の申し出があり、予定していた採用数を確保できないのではないかという不安を抱いている企業も少なくないようです。

一方、こうした動きを見据えてすでに追加募集を行っている企業もあることから、まだ希望する会社の内定をもらえておらず就職活動を継続している人は、新たな募集に関する情報を落とさないよう、しっかりと情報収集に努めましょう。

※対象:2024年卒の大学生　期間:2023年6月1日～5日　有効回答:1134人