2023年05月25日
いざ入社したら、希望とはまったく異なる配属先を言い渡された…。こんな状況を避けようと、最近は業務の内容や配属先の部門別に採用を行う企業も増えてきています。
配属先っていつ言い渡されるの?希望を伝える機会ってあるの? 23卒の先輩たちのアンケートから全体の動向を見ていきます。
※以下、リクルート「23年卒 就職活動トピック 入社後の配属に関する状況(3月卒業時点調査)」より
まずは、23年卒の先輩たちの配属先が確定した時期について見ていきます。
その結果「入社前」のいずれかの段階で決まっているとの回答が 46.5%に上りました。
部門別採用やジョブ型採用が広がりを見せる中、選考に応募する段階で配属先が決まっているという回答も1割強ありました。
一方、個別の回答では「入社した後に配属先が言い渡される」との答えが最も多く、一定程度の新入社員がどこに配属させるかわからない「配属ガチャ」の状況に置かれていることを伺わせます。
では、内定先の企業に配属希望を伝える機会がどのくらいあったのでしょうか。以下は、配属先について希望を伝える機会の有無を調べた結果です。
○面談など口頭で伝える機会があった…43.9%
○アンケートなど文面で伝える機会があった…24.3%
○上記以外の形で伝える機会があった…6.7%
○希望を伝える機会がなかった…35.3%
多くの学生が何らかの形で希望を伝える機会を提供されている一方、「希望を伝える機会がなかった」との回答も3分の1強に上りました。
さらに「配属先が確定している」と答えた学生に、配属先の意図についての説明があったかを尋ねたところ、以下のような結果となりました。
説明があった…59.9%
説明はなかった…40.1%
自分が配属される意図の説明があったとの回答が約6割。逆に、企業側から配属の意図について特に説明がなかったとの回答も約4割に上りました。
せっかく苦労して選んだ就職先。入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するのはできれば避けたいところです。
こうした入社後ギャップをできるだけ避けるためにはどうしたら良いのか、リクルート就職みらい研究所の栗田貴祥所長に聞きました。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
いまは、かつての「自分のキャリアは企業に任せておけば安心」という考え方ではなく、「この会社に入って果たして自分自身が望むキャリアを身につけることができるかどうか」ということを軸に据えて会社を選ぶ学生が増えています。
必ずしも希望が通るとは限りませんが、「なぜそこに行きたいのか」「そこで何をやりたいのか」ということが自分のことばではっきりと説明できるのであれば、その思いを会社側にちゃんと伝えるのも、満足のいく就職活動を行うための1つの手だと思います。
調査対象:2023年卒大学生・大学院生
調査期間:2023年3月15日~3月17日
有効回答:1166人
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