2023年05月11日
24卒の5月1日時点の就職内定率が発表されました。6割以上の学生が内定を得ているとの結果が出ていますがまだ活動を続ける学生も多く、就職活動が「早期化」していることに加え「長期化」している傾向が見てとれます。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2024年卒)」より
リクルートの調査によると、24年卒の大学生の就職内定率は、5月1日時点で65.1%。
去年の同じ時期を6.7ポイント上回り、依然、過去最高の水準となっています。
ちなみに、現在と同じ採用日程となった17年卒の同じ時期の就職内定率は25.0%でした。今回の65.1%という割合は、その当時の約2.6倍に当たります。
優秀な学生を確保しようという企業の思惑から、年々、選考活動の早期化が進んでいたことに加え、ここ数年はコロナ禍で採用活動のオンライン化が急速に進みました。
これにより採用活動のスピードや効率が上がったことや、ことしは、去年の採用活動で十分な人員を確保できなかった企業が早期に学生を確保しようとしていることなどが高い内定率の背景にあると見られています。
このように高い水準で推移している就職内定率ですが、まだ就職先を確定させていない学生も多くいるようです。
内定を得ている学生のうち、引き続き就職活動を継続している学生は52.2%。半数以上の内定者が引き続き、就活を続けているという結果となっています。
このうち、「2社以上の内定を保有している」という学生が3割近くにのぼり、より志望度の高い企業の選考を受けた上で、就職先を確定しようとしている学生が多くいることがわかります。
一方、内定を得た学生のうち、すでに内定を辞退したことがある学生の割合は40.9%。
就職先が確定したら他の企業への内定辞退はなるべく早く連絡するよう、心がけておくことも大切です。
まわりの友人が複数の内定を得ていたり、内定率が高い水準で推移しているという話を聞いたりすると焦ってしまう、という就活生の方もいらっしゃると思います。今後の就職活動を進めていくにあたってのアドバイスをリクルート就職みらい研究所の栗田貴祥所長に聞きました。
リクルート就職みらい研究所 栗田所長
「企業の求人自体は増えているので、ことしの就職活動は学生に追い風が吹いていると言える状況です。志望企業を絞りすぎず、視野を広く持っていろいろな分野に目を向けて活動していけば、これからもチャンスは十分にあると思います。1人で悩まず、大学のキャリアセンターなどに相談しながら、前向きに進めていきましょう」
※対象:2024年卒の大学生 期間:2023年5月1日~8日 有効回答:1180人
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