「さっきの面接、緊張してうまく自己PRできなかった・・・」。

就職活動の中でも面接が苦手という方、失敗した経験があるという方、多いのではないでしょうか。

でも、あなたが失敗だと思っていても、企業にとってはそうではないかもしれません。

企業は選考時に学生のどんなところを見ているのでしょうか。

選考時に重視するのは?

この調査は就職情報会社「マイナビ」がことし2月から3月にかけて約1500社を対象に行ったものです。

まず、「選考時に重視する力」を見てみると・・・

2020年卒マイナビ企業新卒採用予定調査より

最も多かったのは、「主体性」、つまり物事に進んで取り組む力。

次いで「実行力」(=目的を設定し確実に行動する力)。

「柔軟性」(=意見の違いや立場の違いを理解する力)。

「傾聴力」(=相手の意見を丁寧に聞く力)となっています。

行動力も重要ですが、目標に向けてチームで協力する力も重要なようです。

面接で何を見ているの?

では、面接では、企業は学生のどこを見ているのでしょうか。

14の選択肢から重要度の高いものを3つまで選択してもらった結果です。

2020年卒マイナビ企業新卒採用予定調査より

最も選択割合が高かったのは、「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」で、およそ6割の企業が選んでいます。

次いで「入社したいという熱意」(43.5%)、「素直さや伸びしろ等の成長可能性」(43.1%)でした。

一方、「自己紹介・自己PRの内容」は11.4%。

たとえ緊張して自己PRがうまくできなかったとしても、あなたの人柄や熱意が伝われば、企業はあなたに良い評価をしているかもしれません。

ただ、この面接で重視するポイントは、業種によっても違いがあるようです。

2020年卒マイナビ企業新卒採用予定調査より

小売では「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」を重視すると答えた企業は81.5%と全体よりも22ポイントも高くなっていますが、ソフトウェア・通信では4位で、それよりも「素直さや伸びしろなどの成長可能性」が最も重視されています。

面接は、面接官とのコミュニケーションの場。自分が何を伝えようかと考えるだけでなく、相手がどこを見ているのか、どんな人を採用したいと思っているのかを把握しておくと、対策が立てやすくなるのではないでしょうか。