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25年卒が「最も内定につながった」と思った活動は?

2024年07月16日

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25年卒の就職活動も佳境に入り、内定を得たという学生も増えてきました。

就活といえば、自己分析、企業研究、インターンシップなど、やることがたくさん…。

でも実際、就活を経験した学生はその中のどんな取り組みが「最も内定につながった」と考えているのでしょうか。これから就活を始める26年卒のみなさんも、参考にしてみてください。

※以下、マイナビ「2025年卒 大学生活動実態調査(6月15日)」より (内々定も含めて内定と表記します)

活動で最も内定につながったのは…

調査によりますと、25年卒の大学生・大学院生の6月15日時点での内定率は、およそ80%でした。

内定を得た人たちに、就活で力を入れた結果、最も内定につながったと思う活動について尋ねた結果がこちらです。

マイナビの調査結果を基に作成

多い順に「自己分析」「面接対策」「準備期間での積極的な活動」となりました。

このうち「面接対策」と「準備期間での積極的な活動」は、前年より増加しています。

インターンシップの重要性が高まるなど、就活の早期化が背景にあると見られます。

“自己分析が最も大事” 学生の声は…

最も多かった「自己分析」は31.0%で、ほぼ3人に1人が最も大事だったと答えた形です。

学生の声を詳しく見ていきます。

≪自己分析≫

「自分を知ることが1番大事だと思うから。就活はゴールではないし、自分の人生をどうしたいのかを考える上で自分を知ることが1番大事だから。」(理系女性)

「自己分析を早くに、かつ徹底的に行ったことにより、自分に合う企業を早くに見つけることができた。それに伴い、早くに第一志望から内々定をいただくことができたと感じるから。」(文系女性)

「面接でも、これまでの経験による自身の考えや行動を多く質問された。その中で、自分にとって矛盾ない答えを出せたのは、一貫した自身の意思や思いがしっかりと理解できていたからだと思うから。」(理系女性)

自分の就活の軸を決めるための大事な準備となる「自己分析」。企業選びから面接まで、さまざまな場面でその必要性を感じた学生が多かったようです。

“面接対策が大事” その理由は?

2番目に多かった「面接対策」は24.8%でした。学生の声がこちら。

≪面接対策≫

「面接で自分のこれまでの取り組みをアピールするためには、分かりやすく伝える練習や、話す内容の吟味が必要だと感じたから。」(理系男性)

「印象や言葉遣い、わかりやすい説明、臨機応変に受け答えをすることを心がけたことで、面接官から『一緒に働くイメージができた』と言われたから。」(理系女性)

「面接で自分が聞かれたくないと考えていたことを聞かれた際にどう返答するかで企業によって印象が変わったように感じた。そういった質問の答えを用意していたおかげで、内々定を得られた企業から面接時の印象は高かったように思います。」(理系男性)

就職活動のヤマ場ともいえる面接への対策はやはり重要と感じる学生が多いようです。

インターンシップでも、人気が集まるプログラムでは面接がある場合がありますので、これから応募する人はよく準備しておきたいですね。

準備期間での活動・業界研究などにもさまざまな声

3番目は「準備期間での積極的な活動」で11.4%でした。

≪準備期間での積極的な活動≫

「準備期間中にあまり活動をしていなかった友人と比べると早期の段階でやりたい業種や企業を見つけることができ、それに向けて対策をすることが出来たから。」(文系男性)

「インターンシップの参加による優遇を強く感じた。知名度や採用人数が少ない業界では学生がアクセスできる情報が少なく、インターンシップで得た知識を把握できているかが多く問われた。」(理系男性)

インターンシップは、半日から1日で気軽に参加できるものも多いので、視野を広げるためにもまずはいろいろと参加してみましょう。

このほか、「業界研究(8.9%)」「仕事研究(6.6%)」と続きました。

≪業界研究≫

 「業界研究をしっかりと行うことで、その企業が業界内の他社とどう違うのか、強みや弱み、財閥系や電鉄系といったグループごとに違いが明確になり、面接や就職先を決めるにあたって役に立ったため。」(文系男性) 

「なんの事業に自分の研究が活かせるかを具体的に話せることが、マッチングを成立させる上で大事だと感じたから。」(理系男性)

 ≪仕事研究≫

 「実際にこれから何年もの間仕事に携わることを考えると、どのような仕事をするのかしっかりと想像することができて、キャリアプランニングをするうえでもっとも大事だと考えたから。」(理系男性)

「内定先は専門性の高い分野であるため、会社でやってみたいことをESや面接でより具体的に述べられたことが好印象を与えたようだった。そのためには仕事内容について研究を重ね、詳細に理解し、説得力のある志望理由を作れる下地を作っておくことが必要であると感じる。」(理系男性)

すでに知っている企業や仕事だけでなく、幅広く探してみることで、より自分にマッチした企業が見つかるかもしれません。やはり情報収集は大切ですね。

26年卒のみなさんへ

こうした就活生の実体験は、これから就活に臨む26年卒の学生にとって参考になると思います。

マイナビの担当者から今後の心がけについてアドバイスをもらいました。

マイナビの担当者

「自己分析はさまざまな活動の基本となるものなので、学年にかかわらず早めに始めてみるとよいと思います。早くから就職活動しないと…と考えると苦しいと思うので、自分の好きなこと・やりたいことが何なのかを、すきま時間に考える癖をつけておくだけでも、その後の活動がスムーズになると思います。面接は慣れておくことが大事なので、必要になった時点でキャリアセンターなどを活用して練習しておくのがいいですね。」

こうした先輩の声やアドバイスを参考に、取り組むことの優先順位をつけながら、まずは気楽にできることから始めてみてはいかがでしょうか。

(※調査について) 対象 2025年卒の大学生・大学院生 期間 2024年6月10日~15日 有効回答 3244人

取材・編集:永野亜希

(「ラジオで開講!NHK就活応援ニュースゼミ」で放送予定)

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