2023年1月17日
経済 アメリカ

【ショートコラム】アメリカCESにイーロン・マスクが作った“謎の地下トンネル”?

毎年、ラスベガスで年始に開かれる世界最大規模のテクノロジー見本市CES。

ことしは新型コロナウイルスの感染拡大以降、初めて制限のない開催となりました。

そこで注目を集めていたのがCESの会場を結ぶ地下トンネル、その名も「ベガスループ」です。

会場を結ぶ地下トンネルを車で移動する

トンネルの全長はおよそ2.7キロ。3つの展示会場をトンネルで結び車で乗客をピストン輸送しています。

地下の乗り場にずらりと並んでいるのは電気自動車のテスラ。

実はこれ、あのイーロン・マスク氏肝いりのプロジェクトなんです。

渋滞嫌いで有名なマスク氏が「アメリカの主要都市を悩ませている交通の問題を解決する」として2016年に立ち上げたトンネル掘削会社「ボーリング・カンパニー」が事業を担当しています。

「ベガスループ」の地下乗り場

会場から会場への移動が大変なCESの取材。

徒歩だと時間がかかりすぎて取材の約束に間に合わず、車で移動しても渋滞にはまって身動きが取れなくなってしまうかも。

そんな心配は無用ということで、私もこの「ベガスループ」に乗ってみました。

「ベガスループ」に乗ってみる(クリックすると動画が再生されます)

虹色に光るライトの中を進むことわずか2、3分で目的の会場に到着。

車1台がやっと通れるほどの狭いトンネルは多少圧迫感がありますが、まるで遊園地のアトラクションに乗っているかのような感覚でした。

現在は人が運転していますが、将来的には自動運転の車に乗り込むだけで行きたい場所に行けるようになることを目指している、このシステム。

ラスベガスでは都市の中心部に全長50キロ近くのトンネルを掘り、空港やカジノホテルなど51の駅を結んでアメリカ最大級の地下交通網を作る計画もあります。

ツイッターの買収で何かと話題のマスク氏。

日本ではあまり知られていませんが、そのビジネスはネット空間や宇宙空間にとどまらず、都市の地下にも及んでいます。  

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