2022年11月11日
アメリカ中間選挙 アメリカ

激戦州ジョージアで選んだ中継現場は?【ショートコラム】

「どこから来たんだ?」

「今夜はどこでも好きなところに泊まっていきな」

今月8日に行われたアメリカの中間選挙。

激戦州ジョージアで“共和党陣営”からの中継を担当した私に、支持者の人たちがかけてくれた言葉です。

いったい何があったのかというと・・・。

ジョージア州首都 アトランタ

ことし8月に福島局から国際部に異動。

初めての海外出張で今月1日にワシントンDCに到着し、そのまま激戦が続くジョージア州に取材に入りました。

8日の開票速報番組に向けて共和党陣営から中継をするべく交渉を続けていましたが、候補者のウォーカー氏はアメリカンフットボールの元スーパースター選手。

地元メディアの関心も高く、当日まで交渉を続けたものの、ウォーカー氏が来る予定のホテルには入れなくなってしまいました。

ウォーカー氏が来る予定のホテル ここには取材に入れなかった

そのとき、支局のスタッフが「200人ほどの支持者が集まって開票速報を見る集会があるらしい」という情報を見つけてくれたのです。

車で向かったのは州都アトランタ中心部から170キロほど離れた場所にある、まさに田舎のパブ。現場に着いたのは中継本番のわずか2時間前でした。

中継現場に選んだパブ

ただ、パブに集まっていた人たちからは「こんな田舎にテレビカメラがくるなんて驚きだが、うれしいよ」などと好意的なリアクション。

開票速報でほかの州の共和党の候補が議席を取るたびに大きな拍手が起こり、熱気に包まれていました。

そして、現地時間の午後10時過ぎ。

中継の準備をしている私の後ろに徐々に人が集まり始め、実際に中継が始まったときには写真のような状態になっていました。

クリックすると実際の中継の様子が見られます

中継が始まると、盛り上げようとしてくれたのか「USA、USA」などと大きな声があがり、私は中継のコメントがとばないように、そして、周りの歓声に負けないような大きな声で話そうと必死でした。

なんとか無事に中継が終わった後、「どこから来たんだ?」「今夜はどこでも好きなところに泊まっていきな」など、冒頭の言葉をかけてもらったのです。

ジョージア州の選挙の盛り上がりを肌で感じた夜でしたが、その熱気さながらの大接戦で決選投票にまでもつれ込んでいます。

1か月後の選挙の結果がどうなるのかはわかりませんが、再び、熱い選挙戦になることだけは間違いないと思います。

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