北京で開かれている5年に1度の共産党大会。
さまざまな国のメディア関係者が取材に訪れる中、最新技術をアピールしようと自動運転の車を紹介する催しが開かれました。
主役はずらりと並んだ白い車。
IT大手「百度」がAIや高精度な地図データの技術を活用して開発しました。
車は交通量の多い公道に出て、北京市内を実際に走行します。
速度やハンドルを自動で調整してカーブを曲がったり、赤信号で停車したり。
車内に設置されているモニターには、自転車や歩行者など車の周辺の様子も詳しく映し出されます。
ただ、日常の運転マナーがよくないという指摘もある中国の交通事情。
突然割り込んでくる車などに反応して何度も急ブレーキがかかったほか、歩行者が車の近くに立っているとなかなか発進できません。
安全対策上欠かせない性能ではありますが、後ろを走っていたドライバーにはクラクションを鳴らされてしまいました。
中国で自動運転が受け入れられる社会をどう実現するのか、難しさも感じました。