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4月9日のニュース

コウナゴから基準超の放射性セシウム

福島県のいわき市沖で7日に取ったコウナゴから、国の暫定基準値を超える量の放射性セシウムが検出されました。
厚生労働省によりますと、福島県のすべての漁協が、現在、漁を行っていないため、福島県沖で取れた魚は市場には出回っていないということです。
厚生労働省によりますと、7日に、福島県の福島第一原発からおよそ35キロ離れた、いわき市沖1キロの海で、放射性物質の量を調査するために取ったコウナゴから、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る、570ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
このコウナゴは、水深10メートルから14メートルの海中で取ったということで、同じ場所で取ったほかの検体からも500ベクレルから480ベクレルと、暫定基準値に近い量の放射性セシウムが検出されました。
厚生労働省によりますと、福島県のすべての漁協が、現在、漁を行っていないため、福島県沖で取れた魚は市場には出回っていないということです。
厚生労働省は、「仮に食べたとしても直ちに健康に影響を及ぼす数値ではない」としていますが、引き続き調査を続けることにしています。
これについて、いわき市漁協勿来支所の船曳網組合長、今泉安雄さん(54)は、「心配していたとおりだった。コウナゴ漁は本来は最盛期で、われわれにとっては年間の水揚げの半分以上を占めるだけに、東京電力には漁業者全員が怒っている」と話しています。

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