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4月9日のニュース

群馬 ほうれんそうの収穫再開

基準値を超える放射性物質が検出され、出荷が制限されていた群馬県産のほうれんそうとかきなについて、8日、政府が制限を解除したことを受けて、群馬県では農家が収穫作業を再開しました。
群馬県産のほうれんそうとかきなは、国の基準値を超える放射性物質が検出されたため、先月21日から出荷制限が指示されていましたが、その後の検査で基準を下回り、安全性が確保されたとして、8日、政府は出荷制限を解除しました。
これを受けて、群馬県内のJAでは、10日からほうれんそうとかきなの出荷を再開することにしていて、農家は9日から収穫作業を再開しています。
このうち、太田市でほうれんそうを栽培している農家では、ほうれんそうを鎌で刈り取ったあと、重さを量って袋詰めしていました。
群馬県は全国3位のほうれんそうの産地で、太田市は県内でも栽培が盛んな地域ですが、この農家では、今回の出荷制限で年間の生産量のおよそ1割のほうれんそうを廃棄したということです。
農家の瀬戸隆志さんは「自分の育てたものが出荷できないというのは本当に残念でしたが、皆さんに食べてもらえるようになってほっとしています。ただ、原発事故が収まっていないので、また制限があるかも知れず、先行きは不安です」と話していました。
JA全農ぐんまでは「関係機関と連携して農家への補償を進めるとともに、風評被害もあるので群馬の野菜の消費拡大に取り組んでいきたい」と話しています。

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