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福島第一原発 津波は最大15mに

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、先月11日の津波は、建物や設備に残された跡から、最大で15メートルの高さに達し、主要な建物があるほぼ全域で、高さ4メートルから5メートル程度、浸水していたことが分かりました。
作業員が撮影した動画からは、がけに激しくぶつかって、20メートル以上の高さまで跳ね上がる津波の様子が映し出されています。
福島第一原発は、先月11日の東日本大震災の津波で非常用発電機の海水ポンプが水につかってすべて使えなくなり、原子炉などを冷やすための冷却機能が失われ、深刻な事態が続いています。
この津波について、東京電力が建物や設備に残された水の跡などを調べた結果、原子炉建屋やタービン建屋など、主要な建物があるエリアの海側の津波の高さは、設計段階の想定の5.7メートルを大幅に超える14メートルから15メートルに達していたことが分かりました。
また、1号機から6号機までのほぼ全域で、高さ4メートルから5メートル程度、浸水していることが確認されました。
この津波を避難した高台から作業員が携帯電話で撮影した動画が公表され、がけに激しくぶつかって、20メートル以上の高さまで跳ね上がる様子が映し出されています。
また、同じ付近を撮影した航空写真には、海岸付近に植えられた樹木が根こそぎ流されている様子が写っていて、津波の激しい威力を物語っています。

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