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4月9日のニュース

福島 葉たばこ作付け見送りへ

福島県の葉たばこ農家で作る組合は、東京電力の福島第一原子力発電所の事故が収束する見通しが立たないうえ、風評被害も懸念されるなどとして、県内全域でことしの作付けを見送る方針を決めました。
福島県では、生産量が最も多い田村市と、上位の飯舘村のそれぞれ一部の地区が原発から半径20キロから30キロの屋内退避の対象地域となっています。
国は、葉たばこについて出荷を制限していませんが、福島県の1000を超える葉たばこ農家で作る組合は、理事会で検討した結果、県内全域でことしの作付けを自主的に見送る方針を決め、各農家に通知しました。
組合は、原発の事故が収束する見通しが立たず、これ以上、作付けが遅れると品質に影響が出るうえ、風評被害など、たばこ業界全体に与える影響を考慮したなどとしています。
福島県の葉たばこの生産量は、昨年度1700トン余りと全国7位で、避難指示や屋内退避の対象地域には、200人以上の農家が畑を持っているということです。
組合は今後、国に補償を求めることにしています。

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