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この年の出来事
2020年夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定。招致の舞台裏を伝えました。CIA元職員、スノーデン氏がアメリカ情報機関による個人情報の収集を告発。エジプトのクーデター、シリアなどの中東情勢にも注目しました。

2013年 7月

新しい記録から見る
2013年7月31日(水)

疑惑の薬 ~論文データ操作の闇~

2000年の発売以来、国内で1兆2000億円を売り上げた製薬会社ノバルティスファーマの高血圧薬「ディオバン」。降圧効果だけでなく、脳卒中や狭心症にも効果があるとされてきた。しかし、薬の臨床研究に参加した大学の一つ、京都府立医科医大は、今月、効果の根拠となった臨床研究のデータに何らかの人為的な操作があったとする調査結果を発表、医学界に大きな衝撃が走っている。操作はなぜ、 ...

2013年7月30日(火)

世界をかける“はだしのゲン”

累計1000万部が発行された、原爆を題材にした漫画「はだしのゲン」。去年12月に作者中沢啓治さんが亡くなったあとも、今なお世界中でファンを増やし続けている。1973年、少年誌で連載を開始。中沢さんは人気が出なければ打ち切りになるというプレッシャーの中で「若い世代に、原爆の脅威を伝えたい」という強い思いを胸に、少年たちの心をつかむストーリーを描き上げた。そして今、「はだ ...

2013年7月29日(月)

“格安”は日本の空を変えるか

国内の格安航空会社(LCC)が相次いで就航してから1年。通常より3~7割ほど安い航空運賃が、飛行機を利用しなかった人たちの需要を掘り起こし、新たな人の流れが生まれつつある。関西国際空港に去年できたLCC専用ターミナルは、日帰りで沖縄旅行に向かう若者や、LCCを乗り継いで北海道から福岡へ旅する老夫婦など、これまでにないやり方で空の旅を楽しむ人たちでにぎわう。一方、LCC ...

2013年7月25日(木)

人を動かす“共感力”

今、ビジネスや地域社会の現場で消費者や住民に対して、“共感”を作り出し、人を動かすという新しいアプローチが広がり始めている。警察は威圧的な警備を改め、群衆の心に寄り添った“共感”によって騒動を収束。大津波に備える自治体では、住民に“共感”を持たせる専門スキルを持った仲介者を育成、意見が分かれる防災計画の合意形成を狙う。企業では、SNSを利用して消費者の間に商品への“共 ...

2013年7月24日(水)

深刻化する保育士不足 ~“待機児童ゼロ”への壁~

「2年で20万人分、5年で40万人分の保育の受け皿を確保する。」政府の「待機児童解消加速化プラン」。いち早く“ゼロ宣言”をした横浜をモデルに待機児童解消を図る。しかし、保育の「ハコ」は確保できても、不足するのが保育士。新たに7万4千人が必要になる。既に激しい争奪戦が始まり、保育士を大量に引き抜かれた園や、預かる子どもを制限せざるを得ない園も現れている。保育士不足を加速 ...

2013年7月23日(火)

検証“ネット選挙”

自民党が圧勝した参議院選挙。今回、新たにインターネットを使った選挙運動が解禁された。中でも党をあげて積極的に取り組んたのが自民党。インターネット上を飛び交う膨大な有権者の声などを分析するチームを独自に立ち上げ、選挙戦略に役立てた。“ネット選挙”の解禁は選挙をどう変えたのか。そして有権者の判断にどのような影響を与えたのか。選挙戦最前線の取材とNHKが独自に行ったビッグデ ...

2013年7月18日(木)

新興国経済に異変 ~マネーの逆流で何が~

世界経済の牽引役と期待されてきた新興国に異変が起きている。中国では一時、株価が下落。ブラジルでは通貨安と物価上昇が進むなど、人々の生活に影響が出始めている。背景のひとつとされているのが「緩和マネー」の逆流。アメリカの量的緩和政策が縮小されるとみて、新興国に投じられていた大量のマネーが、引き上げられようとしている。新興国経済の減速は、ようやく安定の兆しが見え始めた先進国 ...

2013年7月17日(水)

世界を監視するアメリカ ~”スノーデン告発”の衝撃~

アメリカの情報機関による個人情報の収集を告発したCIA元職員。その後、日本やEUなどを標的にした諜報活動を暴くなど、衝撃が続いている。いったい、アメリカの情報監視システムとはどのようなものなのか。1990年代、システムの立ち上げに関わり、その内実を深く知るNSA・国家安全保障局の元職員らが取材に応じた。そこから明らかになったのは、ネット時代に入り、国家の安全を守るため ...

2013年7月16日(火)

潜入 “違法ハウス” ~住宅弱者をどう支えるか~

「貸しオフィス」や「倉庫」として届け出て、建築基準法や消防法の網を抜け、実際にはマンションなどの部屋を仕切ったり、ベッドを入れるなど改装して、数多くの人たちを住ませている、いわゆる“違法ハウス”。敷金・礼金・保証人なし、格安・即日入居可などの条件によって、様々な事情を抱える人たちが入居し、都心部で拡大してきたとみられている。国もこうした“違法ハウス”の実態調査をすすめ ...

2013年7月11日(木)

激増する野生動物 ~福島の生態系に何が~

東京電力福島第一原発事故から2年余り。人が全く住まない空間が生まれた結果、周辺地域では人が手入れしていた田んぼや畑は草が生い茂り、ネズミやイノシシなど野生動物が急増している。家屋や農作物への被害は深刻で、除染が進みようやく住み慣れた家に帰れると思っていた人の中には、帰還をあきらめる人も出ている。しかし、その駆除には限界があり、対策には課題も多い。事態を重くみた福島県は ...

2013年7月10日(水)

自分の足で歩きたい ~ヒマラヤに倒れた女性登山家~

今年5月、ヒマラヤ山脈の8000メートル級のダウラギリ1峰で一人の日本人女性が遭難死した。河野千鶴子さん・66歳。3人の子どもを育てる傍ら、20年以上病院で助産師として働いていた。本格的に登山を始めたのは50歳にもかかわらず、世界7大陸の最高峰を制覇していった。自らを「主婦登山家」と名乗っていた河野さん。女性として様々なハンディや壁にぶつかり乗り越えながら世界の頂を目 ...

2013年7月9日(火)

一歩前へ踏み出そう ~シェリル・サンドバーグさんのメッセージ~

成長戦略の柱の一つとして打ち出された、「女性の活躍推進」。日本は欧米先進国に比べると取り組みの遅れを指摘されてきた。しかし先を進んでいると思われていたアメリカで、ある女性の問題提起が大きな波紋を広げている。「私たちは見て見ぬふりをして順応してきた。これからもそれでいいのか?声をあげよう」―。世界最大のSNS・フェイスブックの、シェリル・サンドバーグCOO。2児の母であ ...

2013年7月8日(月)

“クーデター”の衝撃 ~エジプトはどこへ ~

軍の事実上のクーデターで、モルシ大統領が退陣に追い込まれたエジプト。これに対し、大統領支持派が強く反発。各地で治安部隊などと衝突し、死傷者が出る事態となっている。「アラブの春」をへて、選挙によって誕生したモルシ政権は、なぜ追い詰められたのか。そして、エジプトはどこへ向かおうとしているのか。現地から最新情勢を伝える。

2013年7月3日(水)

数字のカラクリ・データの真実 ~統計学ブームのヒミツ~

今、統計学がブームを巻き起こしている。出版界では入門書が5か月で26万部の大ヒット。都心の書店では統計学コーナーまで設置され、公開講座にはビジネスマンを中心とした受講生が殺到。そして、統計学を使いこなす「データサイエンティスト」と呼ばれる専門職は「最もセクシーな(魅力的な)職業」だとして、多くの企業から引く手あまたの状況だ。一体、人々は何を統計学に求めるのか。それは、 ...

2013年7月2日(火)

腰痛 2800万人時代 ~変わる“常識”~

今春、厚生労働省は驚くべき調査結果を発表した。国内の2800万人が腰痛に苦しんでいることが、全国調査で判明したのである。しかもその8割が原因不明であることも明らかになった。こうした中、日本整形外科学会など関係学会はこれまでの腰痛治療の常識を覆す「治療ガイドライン」を発表した。発症から72時間未満の急性腰痛の場合でも「安静は必ずしも有効な治療法といえない」と明示。さらに ...

2013年7月1日(月)

生物に学ぶイノベーション ~生物模倣技術の挑戦~

軽く、かたい「アワビの貝殻」の構造をまねした新素材でつくる宇宙船、炭素繊維より軽く、強く、しなやかな「クモの糸」でつくる自動車のボディー、壁や天井を自在に移動する「ヤモリの足」の仕組みを取り入れた強力な粘着テープ。いま、厳しい生存競争の中で生物が進化させてきた機能を模倣する「バイオミメティクス(生物模倣技術)」により、革新的な技術が次々と生まれようとしている。電子顕微 ...